マドリードはスペインの中でも特に沢山の観光客が集まる都市の一つです。
もちろん観光スポットも沢山あって地図を見ているとどこからどんな風に回っていけばいいのか悩んでしまいますよね。
そこでここではマドリード近郊在住のわたしがおすすめする、マドリードで絶対に行くべき観光スポットやマドリードの観光情報などを紹介していきます。
マドリード観光の計画を立てるのにぜひ参考にしてくださいね。
1、プエルタ・デル・ソル
マドリードといえばここという街の中心地です。
ここからスペイン中につながる国道が伸びていて、マドリードだけでなくスペインの中心地といった感じもしますね。
広場に建っているマドリード自治政府庁の時計台は、スペイン全土の年明けカウントダウンで映し出されるスペインの人たちにとってとっても馴染み深いものです。
またこの広場にある熊と山桃の像はマドリードを象徴する存在ですね。
2、マヨール広場
プエルタ・デル・ソルから歩いてすぐのところにあるマヨール広場は四方を建物に囲まれたスペイン独特の構造の広場です。
広場にはカフェやレストランが多く、パラソルの下のテラス席はのんびり休憩するのにぴったりですね。
クリスマスシーズンにはマーケットが開かれることもあります。
3、プラド美術館
プラド美術館はスペイン王室が所有していた芸術作品を展示している美術館です。
スペイン絵画の傑作が集められていて、その中でも特にスペイン絵画の3大巨匠といわれるゴヤ、エル・グレコ、ベラスケスの作品のすばらしさには思わず息をのみます。
『ラス・メニーナス』や『着衣のマハ』といった美術の教科書に載っているような超有名な作品を間近で眺めることができますよ。
ヨーロッパはもちろん世界を代表する美術館の一つでもありますね。
公式ページのVISITのタブからチケットを購入することができますよ。
有名絵画だけサクッと見たいという方は、無料で入場できる時間帯を利用するのもいいですよ。
無料入場 月曜日から土曜日まで 18時から20時 日曜・祝日 17時から19時
4、ソフィア王妃芸術センター
ソフィア王妃芸術センターはアトーチャ駅のすぐ傍にある美術館で、近年訪問者数をめきめき伸ばしています。
この美術館の目玉は何といってもピカソの『ゲルニカ』。
ゲルニカはスペイン北部のバスク地方にある小さな町の名前です。
当時55歳だったピカソはスペイン内戦で爆撃を受けたゲルニカの惨状を耳にして、反戦の思いを込めてこの絵画を描き上げました。
わたしは実際にこの絵画を見たことがありますが、絵から放たれるとてつもない怒りと絶望の感情に足がすくみそうになりました。
マドリードに来てこれを見ないで帰るなんて本当にもったいないです。
またソフィア王妃芸術センターにはダリの絵も沢山展示されていてこちらも見ごたえたっぷりですよ。
ソフィア王妃芸術センターのチケットも公式ホームページから購入することができます。
また月曜日と水曜日から土曜日の19時から21時と日曜と祝日の13時30分から19時までは無料で入場することができます。
火曜日は休館日ですよ。
5、王宮
18世紀にフェリペ5世の命によって15年以上の歳月をかけてつくられたスペイン王家の王宮です。
スペインには現在も国王がいますがこの王宮では暮らしておらず、公式行事の時にだけ使用されていますよ。
この王宮は外見も重厚感があって見ごたえがあるのですが、やはり一番の見どころは内部です。
とにかく豪華絢爛で、まさに王族が暮していた場所といった感じなんですね。
「王座の間」や「晩餐の食堂」はもちろん厨房や薬局も見学できるようになっていますよ。
王宮に訪れる際には両隣にあるアルムデーナ大聖堂やサバティーニ庭園もあわせて見学するのをおすすめしますよ。
下記のホームページからチケットを購入できるようになっています。
6、サンミゲル市場
サンミゲル市場はマヨール広場からすぐのところにあります。
市場という名前がついているものの中はタパスが食べられるバルがずらりと並んでいて、スペイン料理を気軽に食べ歩ける美味しいスポットになっています。
生ハムやクロケッタそれにチーズやオリーブ実などの定番から、マドリードではなかなか食べられない生牡蠣を出す海鮮レストランまでありとあらゆるジャンルの料理が並んでいますよ。
色んなスペイン料理を効率よくつまめるだけでなく、活気ある雰囲気が食欲を倍増させてくれます。
7、グラン・ビア
グラン・ビアはマドリードの目抜き通りです。
20世紀に整備されたこの通りには近代的な建物が立ち並び、一番マドリードらしさを感じる場所でもあります。
中には屋上に彫刻が飾られた美し建物もあり、マドリードの街の芸術的な雰囲気がより一層強調されています。
また高級ブランドからファストファッションまで様々なお店が並んでいるので、ショッピングするのにも最適ですね。
ショップ以外にもカフェそれに劇場が沢山立ち並びスペイン広場へもアクセスできるので、ぜひのんびりと散策したい場所ですよ。
8、アルカラ門
アルカラ門はマドリードの街のランドマークの1つです。
18世紀にカルロス3世の命により築かれた壮大な門で、設計はフランシスコ・サバティーニによるものです。
天使と戦士の彫刻がとても印象的ですよ。
何で街の真ん中に門があるのかと疑問に思うかもしれませんが、この門ができた当時は実際にここがマドリードのはずれだったんです。
城壁に囲まれた町の入り口がここだったんですね。
この門から昔続いていた道がアルカラ・デ・エナレスに続いていたことが門の名前の由来になっていますよ。
夜ライトアップされた姿も素敵です。
8、市庁舎
市庁舎はシベレス広場にある建物で、シベレス宮殿と呼ばれることもあります。
完成したのは1919年でそれから2007年まで中央郵便局として使われていました。
今はマドリードの市庁舎になっていて、ガイドツアーで中を見学したり展望台に登ったりもできるようになっていますよ。
とても大きな建物なのですが可憐で繊細な外観がとても印象的です。
マドリードで一番きれいな建築物は?ときかれたら、真っ先にこの市庁舎を思い浮かべます。
広場にはシベレスの噴水やスペイン銀行など他の見どころもあるのでぜひ足を伸ばしていただきたいです。
9、レティ―ロ公園
世界遺産が世界一多いスペインで首都のマドリードには長く世界遺産がなかったのですが、とうとう2021年にレティ―ロ公園とプラド通りが世界遺産に登録されました。
レティ―ロ公園はプラド美術館やアルカラ門のすぐ傍にある大きな公園で、特に公園中央にあるため池の美しさは必見です。
公園内には安く食べられるレストランも多く、街歩きの合間に息抜きとして訪れてみるのはいかがでしょうか。
マドリードの観光情報
マドリードで特に見逃せない観光スポットを紹介してきましたが、最後にマドリードの観光情報も紹介しておきます。
観光する時の参考にしてくださいね。
またマドリードから日帰りで行ける世界遺産の町を下記の記事で紹介しています。もしよろしければ参考にしてみてください。
スペインのマドリードから日帰りで行ける町!おすすめを5つ紹介
気候
マドリードは1年を通じて気温差が激しい、四季のはっきりした気候です。
夏は40度近くまで気温が上がり冬は氷点下まで気温が下がることがあります。
暑い時はものすごく暑く、寒い時はとことん寒い結構厳しい気候なんですね。
また1年を通して雨はほとんど降らないのですが、春と秋には雨の日が数日間続くこともあります。
スペインの気候については下記の記事で詳しく説明しているので、もしよかったら合わせて読んでみてくださいね。
スペインのマドリードの気候は?1年の気温の移り変わりを1か月ごとに紹介
交通
マドリード市内ではメトロ、市バス、電車といった様々な公共交通機関が利用できます。
特に地下鉄は沢山の路線が整備されていて、路線を乗り継ぐことでありとあらゆる観光スポットにアクセスすることができます。
アトーチャ駅とチャマルティン駅という高速鉄道のターミナル駅や長距離バスのターミナルもあり、スペイン全土へアクセスできるようにもなっています。
マドリード市内で使える便利な公共交通機関のICカードについて下記の記事でまとめているので、興味のある方はチェックしてみてください。
マドリード観光に便利なバスや地下鉄のICカード!購入方法や使い方を紹介
チケットは事前に予約を
マドリードの観光スポットは1年中混雑しています。
チケットを買うためにものすごい列ができていることも少なくなく、そうなると並んでいる時間がとてももったいないですよね。
マドリードを効率よく観光するには事前にチケットをネットで購入しておくのが吉です。
各観光スポットの公式ホームページから購入できるようになっていて、ホームページは英語で表示することもできます。
プラド美術館は入場する日だけでなく入場時間も指定するようになっていますが、時間を間違えると入れなくなってしまうので注意してくださいね。
観光の注意点
マドリードの治安は良好ではあるものの、スリや置き引きは多発しています。
泥棒にせっかくの旅行を台無しにされないためにも、ポケットや手荷物には十分すぎるくらい気を付けておいて間違いありません。
人込みを歩くときはバッグを前で抱えたり、公園やカフェでくつろぐときもバッグには手を通しておくなどの対策が必要なんですよ。
まとめ
マドリードがスペインの首都になったのはカトリック王がアラブ王朝を追い出した後の1561年で、スペインの歴史の中では比較的新しい出来事だったりします。
そのためか街並みは近代的で通りも他のスペインの都市と比べて比較的整然と整備されている印象です。
美術館が多いので絵画が好きな人にとっては何日いても足りないのではと思いますよ。
マドリードの街を散策してスペインの首都の華やかな雰囲気を堪能してくださいね。
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