スペイン旅行といってもどこの都市を見るかで全然その表情が違います。
スペインは古代ローマ帝国の一部だった時代から、カトリックの西ゴート王国、イスラム教の支配、カトリック王国の復活と支配者が激しく入れ替わる複雑な歴史をたどってきました。
その関係もあって北部・中部・南部では町の雰囲気や文化など結構違うんですね。
せっかくスペインに来るなら、自分が一番興味のあるスペインの姿を見たくないですか?
そこでここではスペイン在住のわたしがスペインの観光におすすめな都市を厳選して10か所紹介していきたいと思います。
1、マドリード

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マドリードはスペインの首都で、地図で見るとスペインの国土のほぼ中央に位置しています。
首都ではあるもののスペインの都市の中では比較的新しく、町全体が近代的な雰囲気です。
美しく整備された街並みの中に広場や美術館、それに公園や修道院など文化的な施設が散らばっていますよ。
またマドリードを中心にして高速鉄道や長距離バスそれに航空機などがスペイン中の都市とつながっているので、スペイン周遊の拠点にもなりますね。
主な観光地
プエルタ・デ・ソル
マヨール広場
プラド美術館
ティッセン・ボルテミッサ美術館
ソフィア王妃芸術センター
王宮
レティ―ロ公園
2、バルセロナ

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バルセロナはカタルーニャ州の州都でスペイン第2の都市です。
スペイン観光というとマドリードより前にバルセロナを思い浮かべる人も多いと思うのですが、それくらい観光資源にあふれています。
特にアントニ・ガウディの建築物は世界中の人たちを惹きつけてやみませんね。
街並みは近代的ですが芸術的な空気が漂います。さらにビーチがすぐ近くにあるというのも沢山の観光客を集める秘密の一つですよ。
主な観光地
サグラダファミリア教会
グエル公園
カサ・バトリョ
カサ・ミラ
カタルーニャ美術館
3、バレンシア

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バレンシアはスペイン第3の規模の海沿いの町です。
科学や芸術に関する施設を集めた芸術科学都市を有し、近代的でお洒落な街並みが特徴です。
サン・ホセの火祭りと紹介されることの多い巨大な人形のファジェスを使った火祭りはスペインを代表するお祭りの一つです。
余談ですがトマト祭りが開催されるのはバレンシア州の村なんですよ。
主な観光地
大聖堂
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
芸術科学都市
4、グラナダ

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グラナダはアンダルシアにある都市でスペインのイスラム支配時代に最後までアラブの王が残っていた場所でもあります。
そのためか今でも大通りを1本それるとアラブ式のお茶お出すカフェなどが並び、イスラム文化の影響が残っています。
そしてその最たる象徴が高台にそびえるアルハンブラ宮殿です。13世紀のイスラムの技術と美術が全て集まったこの宮殿はスペインで1番多くの観光客を集める魅惑の地です。
主な観光地
アルハンブラ宮殿
アルバイシン
ジプシーの住居で行われるフラメンコショー
5、コルドバ

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コルドバはイスラム支配時代の最盛期に首都がおかれていた街です。
グアダルキビル川に沿って広がる街並みの美しさは詩でたたえられたこともあります。
この街もイスラム文化の影響が色濃く残っていて、旧市街の中心にはメスキータという愛称で親しまれる昔のモスクが残っています。
このモスクはカトリック王がグラナダを奪還した後大聖堂として改修され、内部はイスラム建築とカトリック建築が混在する世界で唯一の建築物になっています。
主な観光地
メスキータ
ユダヤ人街
花の小道
6、マラガ

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マラガはアンダルシア州第2の都市で、アンダルシアのリゾート地コスタ・デル・ソルの中心地です。
近代になってから急激に発展した港町で開放的で明るい雰囲気が魅力です。
ビーチやビーチの傍に立ち並ぶレストランそして美味しい魚介類など想像するだけで楽しくなりますね。
また旧市街には大聖堂やローマ劇場さらにアルカサバなどの見どころも多いです。
ピカソの出身地でもあり生家や初期の作品を集めた美術館もありますよ。
主な観光地
マラゲータ・ビーチ
アルカサバ
ピカソ美術館
ティッセン・カルメン美術館
7、セビリア

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アンダルシアの州都でスペインの歴史の中で常に重要な役割を果たしてきました。
グアダルキビル川には港があり、コロンブスがアメリカ大陸を発見することになる航海に出かけたのはセビリアの傍の町からです。
旧市街にある巨大な大聖堂にはコロンブスの棺が残っていますよ。
大聖堂と大聖堂の鐘楼であるヒラルダの塔がシンボルの旧市街は趣たっぷりで散策していると中世にタイムスリップしたような気分になります。
フラメンコショーが毎晩開催されるタブラオがあり、毎年春に行われるフェリアはスペインの3大祭りの一つに称えられていますよ。
主な観光地
大聖堂
ヒラルダの塔
スペイン広場
マエストランサ闘牛場
アルカサル
8、トレド

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トレドは旧市街全体が世界遺産というスペインで最も美しい街の一つです。
中世の面影をそのまま残す町並みには、カトリックとイスラムそれにユダヤの文化が混在しています。
スペイン絵画の巨匠エル・グレコが愛した町でもあり、サント・トメ教会には彼の最高傑作が残っています。
タホ川のほとりから眺める町の全景には思わず息をのみますよ。カスティーリャ=ラ・マンチャ州の町ですがマドリードから電車で30分の位置にあります。
主な観光地
大聖堂
サント・トメ教会
アルカサル
9、セゴビア
セゴビアは高台に広がる旧市街が美しい街で、小さな町の中に沢山の史跡が残っています。
町の入り口付近に伸びるローマ時代の水道橋、街の中心にある大聖堂、丘のてっぺんにあるアルカサバ等は全て一見の価値ありです。
アルカサバは白雪姫のお城のモデルになったといわれていて、石造りの外壁に青の屋根が可憐です。
カスティーリャ・イ・レオン州にある町でマドリードから電車で2時間くらいの距離にありますよ。
主な観光地
ローマ時代の水道橋
アルカサバ
大聖堂
ラ・ベラ・クルス教会
10、ビルバオ

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スペイン北部にあるバスク州の中心になる都市です。
港とともに発展した近代的な街並みで、アンダルシアやマドリードとはまた違った雰囲気をたたえています。
美食の町としても知られていて、ピンチョスというパンの上におかずがのっているタイプのタパスが人気ですよ。
主な観光地
グッゲンハイム美術館
ビスカヤ橋
11、サンティアゴ・デ・コンポステーラ

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サンティアゴ・デ・コンポステーラはフランスからピレネー山脈を越えてスペイン北部を横断する巡礼路の終着点にあたる街です。
聖ヤコブのお墓にあったとされる場所に建てられた大聖堂はカトリック教徒の方達の聖地になっています。
街の中にはこの大聖堂以外にも様々な観光地があります。
主な観光地
大聖堂
オブラドイロ広場
ガリシア民族博物館
まとめ
スペイン観光でも特に人気が高い都市だけを厳選しました。
スペイン周遊旅行を考えているのであれば、この中からいくつか選んでもらえるとスペインのハイライトを見ることができますよ。
個人的な好みになりますがわたし的にスペインに来るならぜひアンダルシアにも足を伸ばしてもらいたいです。
わたし達が思い浮かべるスペインらしさがぎゅっと詰まった場所ですよ。
西ヨーロッパにありながらイスラム文化の影響も残る独特の街並みをぜひ堪能してくださいね。
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