スペインのピレネー山脈はその自然の素晴らしさもさることながらそこにある村もとても魅力的です。
中世から時が止まっているのではと思うような旧市街は散策しているとそれこそ映画の中に迷い込んだような気分になります。
そして沢山ある村の中でも特に美しいのがアインサ(Ainsa)です。
ピレネー山脈の中に隠れたこの村を今回は紹介します。
アインサの旧市街
ウェスカからアインサに向けて車を走らせていくとホテルやお土産物屋さんが並ぶエリアに到着しますがそこはアインサの新市街で、一番の見どころとなる旧市街はそこから細い道を車で3分ほど登って行ったところにあります。
標識に従って駐車場をさがし、車を止めて歩いていくとまずお城の城壁が残る場所に出ます。
お城は残っておらず城壁だけなのですがなんと11世紀の建物のようです。
この城壁には階段で登れるようになっていて、そこから見るピレネーの山々の景色はただただ雄大ですよ。
城壁を折りて門をくぐるとそこは旧市街の中心地、カフェやレストランが並ぶ広場になっています。
ピレネー山脈の村にある建物はみんなこのような黒っぽい色の石のレンガを積み上げたつくりになっています。
村全体がグレーなのですが、それが何ともいえない趣を醸し出しているんですね。
こちらは広場の端にある教会の尖塔です。
この教会も11世紀の建物なんですよ。
ロマネスク様式なのですが、ピレネー山脈の村にはこのアインサの教会のようなロマネスクの教会が残っているところが沢山あります。
広場から同じような中世の建物が並ぶ通りが2本伸びています。
どちらの通りもお土産屋さんやカフェが並び観光客で賑わっていましたよ。
出も正直町に誰もいなかったら自分が一体どの時代にいるのかわからなくなってしまいそうな雰囲気でした。
スペイン各地には色々な時代につくられた個性的な町や村が沢山ありますが、ピレネー山脈の村は他のどことも違うここでしか見られない町並みです。
車でしか来れない人里離れた場所にあるものの、スペイン内外から沢山の観光客が来ていたのにも納得です。
アインサについて
アインサはスペインのアラゴン州ウェスカ県に属しています。
ピレネー山脈の山深くにあるのですが、ウェスカから車で1時間30分足らずで行くことができますよ。
アラ川とシンカ側が丁度合流する地点に、2つの川に挟まれるような形で町が広がっています。
町のすぐ北側には大きな湖があり、湖周辺にはトレッキングコースなどもあります。
さらにピレネー山脈のハイライトであるオルデサ公園までは車で25分程度の距離です。
周辺に他の見どころも多いので、ピレネー山脈の観光の拠点としても便利ですよ。
ピレネー山脈の見どころを紹介した記事がまだまだあるのでここで紹介しておきますね。


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