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スペインに旅行するとなるとやっぱりお土産の量もそれなりになりますよね。
オリーブオイルやチョコレートそれにお菓子や缶詰などをお土産に選ぶ人も多いと思いますが、食べ物はお土産屋さんや空港等で買うよりスーパーで買った方が断然お得です。
といってもスーパーは観光客というより現地で生活している人たちがメインで利用するところなので、なんとなく入りにくいなと感じる人もいるかもしれません。
そこでここではスペイン生活8年以上で毎日のようにスーパーを利用しているわたしがスペインの主要なスパー8か所の特徴を紹介するとともに、スペインでスーパーを利用する時の注意点なども紹介します。
Mercadona(メルカドーナ)
Mercadona(メルカドーナ)はスペイン1の規模を誇る食料品中心のスーパーです。
スペインの人の胃袋を支えているといってもいいくらいありとあらゆる人がメインで利用していますよ。
人気の理由は何より安いことです。
スペインでいち早く自社製品を販売するシステムを開発し、自社製品をメインで販売することでメーカー品を中心に扱うスーパーより低予算で買い物できるようになっています。
今やスペインのどこのスーパーでもメーカー品と並べて自社商品を取り扱っていますが、Mercadona(メルカドーナ)のそれはかなり美味しいんですよね。
食料品だとHacendado、化粧品だとDeliplusと書かれているのがMercadona(メルカドーナ)のブランドですが、チョコレートボンボンなどは見た目も味も十分お土産として使えますよ。
スペインのスーパーの中でも特にお客さんのスペイン人率が高い、生活に密着したスーパーです。
メルカドーナのお土産にぴったりな商品を紹介した記事があるので、こちらもあわせて見てみてくださいね。


DIA(ディア)
DIA(ディア)もメルカドーナと同じように食料品を中心に扱うスーパーです。
メルカドーナと違うのはメーカー品も数多く取り揃えているところで、2つ目は50%割引や3つ買って2つ分の値段だけ払うといったセールも積極的に行っています。
運よくチョコレートのセールに当たると相当お土産代を節約できますね。
繁華街にミニマーケットを出していることがあり、飲み物やおやつなどをスーパー価格で購入することができますよ。
Hipercor(イーぺルコー)
Hipercor(イーぺルコー)はスペイン唯一のデパートチェーンであるEl Corte Inglesが展開しているハイパーマーケットです。
El Corte Inglesと一体になっていることが多いのですがまれに単独店も見かけます。
ハイパーマーケットなだけあって食料品や生活用品だけにとどまらず衣類や文房具それにおもちゃやスポーツ用品などありとあらゆる商品が並んでいますよ。
またさすがデパートチェーンというべきかちょっと高級なメーカーのチョコレートやお菓子も扱っていてさらにオリーブオイルやワインの品ぞろえも豊富です。
食品や化粧品のまとめ買いセールも積極的に行っています。
スペイン旅行中にHipercor(イーぺルコー)を見かけたら迷わず行ってみることをおすすめしますよ。

Alcampo(アルカンポ)
Alcampo(アルカンポ)はスペイン第2の規模を誇るスーパーで、こちらも食料品以外にありとあらゆるものが揃うハイパーマーケットにカテゴライズされます。
Hipercor(イーぺルコー)と違うところはAlcampo(アルカンポ)の方が庶民的なところでしょうか。
特に衣類やシューズの値段設定がお得感溢れています。
食品はメーカー品も数多く揃っていて常に何らかのまとめ買いセールも行われていますよ。
郊外のショッピングセンターの中にあることが多いので旅行中に遭遇することは少ないかなとも思うのですが、見かけたらぜひ覗いていただきたいスーパーの1つです。

EROSKI(エロスキ)
EROSKI(エロスキ)も何でも揃うハイパーマーケットの一つですが、衣料品などが他のハイパーマーケットに比べて少し弱いかなといった感じがします。
ただ食料品の品ぞろえは相当よく、他のスーパーでは見かけないようなメーカーの商品を見かけることがありますよ。
食料品や化粧品のまとめ買いセールもあるのですが、EROSKI(エロスキ)のメンバーカードを持っている人だけが対象の商品も紛れているので注意してくださいね。
ただ便利で利用しやすいスーパーなことは確かなので、もしすぐ行ける距離にある場合はラッキーですよ。
SuperSol(スーペルソル)
SuperSol(スーペルソル)は太陽のスーパーという意味で、スペイン南部のアンダルシア地方に主に展開しているスーパーです。
食品が中心に扱われているのですが、生ハムやチーズを切り売りしてくれるコーナーが充実しています。
チーズはジップロックなどがあれば日本に持って帰ることができますし、生ハムは100gくらいだけ買って帰ってホテルでつまむのもいいですよ。
まとめ買いセールはあまりありませんが、単品で10%オフというようなセールがよく行われています。
わたしがアンダルシア地方に住んでいた時に大好きでしょっちゅう利用していたスーパーです。
Carrefour(カレフール)
Carrefour(カレフール)は日本にも進出していたことがあるフランスのスーパーですが、スペインでもトップクラスの店舗数を誇ります。
日本ではカルフールですが、スペインではカレフールと呼ばれていますよ。
Alcampo(アルカンポ)とよく似ていて子供用の服や靴が充実しているのも特徴です。
まとめ買いセールの品目が多く、運が良ければ2つ目を70%オフという超お得なセールに遭遇できるかもしれません。
郊外の大型店が多いのですが街の中に小規模なお店を見かけることも結構あります。
スペインのスーパーではないですが間違いなくスペインでよく利用されているスーパーではありますよ。
Lidl(リディル)
Lidl(リディル)は食品中心の安売りスーパーでドイツの会社です。
お店のディスプレイはまさに積んだだけというようなそっけない感じなのですが、自社商品中心にMercadona(メルカドーナ)にも負けない価格で色々な商品が並んでいます。
オーガニックのBIOシリーズやスペイン発祥のスーパーではあまり見かけないようなものもあって興味深いです。
ベーカリーコーナーが充実しているのでおやつや朝食を調達するのもいいですね。
自社開発商品のものすごく安いCienという化粧品のラインは、何度も賞を受賞していている優秀なプチプラコスメだったりします。
衣類やおもちゃそれに生活用品や電化製品などの自社商品を月曜日と木曜日に商品入れ替えで期間限定販売しているコーナーがあるのが特徴で、運がいいと欲しかったものがとっても安く手に入りますよ。
スペイン発祥のスーパーと微妙に雰囲気が違いMercadona(メルカドーナ)と比べると外国人が多いです。
リディルの激安コスメをこちらの記事で紹介しているのでよかったらチェックしてみてくださいね。

スペインのスーパーを利用する時の注意点
とても便利なスペインのスーパーなのですが、日本のスーパーと利用する時のルールが違うところがあります。
地元の人が中心に利用するスーパーだとなかなか英語が通じなかったりもするので困ってしまうこともあるかもしれません。
そこでここではスペインでスムーズにスーパーを利用するための注意点をあげていきますよ。
他のお店の商品が入ったバッグは荷物置き場に預ける
スペインのスーパーでは原則他のお店で買ったものを店内に持ち込むことができません。
入り口付近のコインロッカーに預けてから入店するようになっています。
コインロッカーは50セントか1ユーロのコインで利用でき、鍵を戻すとそのコインはちゃんと帰ってきますよ。
ショッピングセンターにあるハイパーマーケットでは入り口付近にショップの紙袋をビニール袋で密閉してしまう機器が置かれていることがあります。
スペインのスーパーは万引き対策にかなり力を入れているので、少し面倒ですが紛らわしい買い物袋は極力持って入らないようにしてくださいね。
レジ袋は有料
スペインのスーパーでは例外抜きにレジ袋が有料です。
レジの人に“bolsa?(ボルサ?:袋は?)”と聞かれると思うので、必要な場合は“Si.(̪シ:はい)”といってもらってくださいね。
またどこのスーパーでも何度も繰り返し使えるオリジナルのショップバックを販売しています。
大容量でデザインも結構かわいいので荷物が多くなりそうなときはこちらを購入するのも旅行の記念になっていいですよ。
フルーツは量り売りのところが多い
スペインはフルーツが安くて美味しいのでおやつに購入するのもおすすめです。
ただスペインではフルーツは1キロいくらの量り売りが基本で、自分でほしい分だけフルーツを袋に詰めて売り場にある測りで測って値段が印刷されたシールを発行しないといけないことが多いです。
レジで測ってくれる店舗も中にはあるのですが、フルーツや野菜がの売り場に測りが置いてある場合はまず自分で測らないといけないので注意してくださいね。
測りはタッチパネルで操作できるタイプのものが主流ですが、フルーツの値札に書かれている番号をチェックしてその番号を測りに入力しないといけない旧タイプも未だに見かけますよ。
お会計の時はレジのレーンに商品を全部出す
スペインのレジにはレーンがついていて、お会計の時には商品を全部かごから出してそこに置いて行くことになっています。
面倒なのですが前に並んでいる人が商品を置き終わったら、その後ろに自分の分の商品を置いていくようにしてくださいね。
レジを通った商品から順に次々袋に入れていく
スペインには日本のように会計が終わってからゆっくり落ち着いて袋詰めをできるスペースがないので、レジを通った商品をその場でどんどん袋に入れていきます。
初めてだと戸惑うかもしれませんが、大体どのレジも2人分の商品を分けて置いていけるようになっているので多少もたついていても次の人を長く待たせてしまう心配は少ないです。
袋詰めが終わっていなくても合計金額を言われたら先に会計してしまってくださいね。
返品は気軽に受け付けてくれる
買い物してからやっぱり買いすぎたかなと思ったり間違った商品を購入したことに気付くこともあると思います。
でもスペインのスーパーでは封を開けていない限り快く返品に応じてくれます。
スーパーによって購入から14日以内と期間が決まっているのですが、その期間内にレシートさえ持って行けば嫌な顔一つせず気軽に返品手続きをしてくれるんですよ。
スペインの人は本当に当たり前のように返品しに行くので、スペインに来たばかりの頃はかなりカルチャーショックでした。
でも利用する方からするととても助かりますよね。
スペインのスーパーで買えるおすすめの食品やお土産を紹介した記事もあるので、もしよかったら合わせて見てみてください。


まとめ
スペインのスーパーはハイパーマーケットという生活に関するものが何でもそろっている超大型店舗が多いです。
町の中心部から少し外れたところにあることも多いのですが、もしホテルから簡単にアクセスできるところにある場合は午前中か午後の1から2時間をスーパーでのお土産選びにあてるのもいいですよ。
スペインの人たちのリアルな生活が垣間見られたり、日本ではあまり見られないようなものが売っていたりするので結構楽しめるのではないかと思います。
またほとんどのスーパーは朝の9時ごろから夜の9時ごろまで開いているので時間の融通が利きやすいです。
沢山お土産を買って帰る予定で少しでも予算をおさえたいならスーパーを利用するのが断然便利ですよ。
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