このサイトを見ていただいている方の中にはこれから初めてスペインに行くという方もいれば、もうすでにスペインに何度も行ったことがあるという通の方もいらっしゃると思います。
スペインが好きで何度も来たことがあるとなると、有名な観光地はもう行き尽くしてしまっていたりしますよね。
お気に入りの場所に何度も行くのももちろん楽しいですが、せっかくなら今まで見たことがないスペインを見てみたいと考えても不思議ではありません。
ここではそんなスペインの穴場の観光地が知りたいという方のために、海外からの観光客にはあまり知られていないけどスペインの人たちには人気の観光地を紹介していきますよ。
ラ・マンガ(La Manga)
ラ・マンガはスペインの東側ムルシア州の海岸にある細長い半島のような場所です。
マンガはスペイン語で袖という意味で、地図で見るとまるで1本の袖のような形をしていることからこの名前が付けられています。
この半島の東側は地中海の砂浜で、東側にはマル・メノール(Mar Menor)という塩水の湖になっています。
マル・メノールの側にも砂浜があるので、温かい季節は海と湖の両方で泳ぐことができるんですよ。
ただ湖といっても波があるので遠浅の海といった方がイメージしやすいかと思います。
ラ・マンガには端から端まで真ん中に1本の道路が通っているのですが、その道路に立ったとして海もマル・メノールもすぐそこに見えます。
実際ラ・マンガの幅は100mあるかないかで本当に不思議な形をしているんですね。
夏以外に行くとシャッター通りになっているのですが、温かい時期はバカンスに訪れる人たちでいっぱいになります。
変わったビーチでのんびりしたいという方は、ラ・マンガのマル・メノールに行ってみるのをおすすめします。
リオ・ティント(Rio Tinto)
リオ・ティントはアンダルシア州のウェルバ県にある川と町と鉱山の名前です。
スペイン通の方はご存知かと思いますがティントは赤ワインのことですよね。
そしてリオは川を意味していて、直訳すると赤ワインの川になるんです。
なぜかというと流れている水がワインのように赤いからで、鉱山の中のミネラルの多い地質の影響で摩訶不思議な景観を作り出しています。
この鉱山を電車に乗って見学するツアーが行われていて、広大な鉱山を眺めながら実際に赤い川のすぐ傍まで行くことができます。
川の様子もさることながらカラフルな地層がむき出しになった鉱山の景色も素晴らしいので、機会があればぜひ足を運んでいただきたいです。
Parque minero de Rio Tinto
アラセナ(Aracena)
アラセナはアンダルシア州のウェルバ県の山服にある町です。
白い壁とオレンジの屋根の建物が並ぶ町並みはかわいらしく、また高台には14世紀ごろのお城と教会の廃墟であるCastillo-Iglesia de Nuestra Señora de los Doloresがそびえています。
またこの町の地下には Gruta de las Maravillasという鍾乳洞が広がっているのですが、いくつのも泉があるその内部はまさに神秘の世界です。
ガイドツアーによって内部が見学でき、チケットは下記のアラセナの市役所のサイトから購入することができます。
カソルラ(Cazorla)
カソルラはアンダルシア州のハエン県にあるシエラ・デ・カソルラ(Sierra de Cazorla)という山の中腹に位置する町です。
この町は豊かな山の中に広がるシエラ・デ・カソルラ自然公園(Parque Nacional de Sierra de Cazorla)の入り口になっていて、自然公園の中では豊かな森のなかに様々な植物や野生動物が生息しています。
山の中の道を車で走るとキツネやシカそれにイノシシと遭遇することもあり、奥の方へ進んで行くと鷹の姿を見かけることもあるんですよ。
カソルラを拠点にして山の中の見どころを見ていくと数日間では足りないくらいです。
またアンダルシアを流れる重要な川であるグアダルキビル川の源流があるのもここで、ガタガタの道を車で進んで源流を目指す人も多かったりします。
またハエンのバルははグラナダと同じように飲み物にタパスが1品ついてきます。
歩き回って疲れてバルに入って休憩すると冷たい飲み物と一緒に小腹が満たせる1品がついてきてちょっと嬉しい気分になりますよ。
タリファ

Finn-b / Pixabay
タリファはアンダルシア州のカディス県にある海沿いの町です。
この町は丁度地中海と大西洋の変わり目がある場所で、海にせり出した細長い遊歩道の上を歩くと片側が地中海で反対側が大西洋になっています。
海につなぎ目なんてないだろうと思うかもしれませんが、本当にその地点を境に波の高さや海の色が違っているので驚きですね。
大西洋側は風が強い日が多くカイトサーフィンのメッカになっていますよ。
海岸につながる砂丘もあり、対岸にはアフリカ大陸の姿を望むこもできる散策していて楽しい町です。
また港からはモロッコへのフェリーが出港し、アフリカ大陸との玄関口の役割もはたしています。
タリファ周辺はマグロがよく獲れる地域で、レストランで美味しいマグロ料理を用意しているところが多いです。
町周辺には風力発電の風車が無数に立ち並び圧巻の景色を作り出していますよ。
アインサ(Ainsa)
アインサはスペイン北部のウェスカ県にある小さな村で、ピレネー山脈の中にあります。
中世から冷凍保存されていたのではと思うくらい当時の町並みがそのまま残っていて、旧市街を散策していると自分がどこにいるのかわからなくなるような錯覚を覚えます。
黒っぽい石を積み上げてつくられた建物はこの周辺の町の特徴なのですが、アインサのそれは特別美しいです。
ピレネー山脈観光の拠点にもなる町で、オルデサ国立公園へも車で30分ほどでアクセスすることができますよ。
アインサやオルデサ国立公園についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。


まとめ
実はここで紹介したのは全部わたしが行って感動した場所ばかりです。
車がないとなかなか行けないような場所が多いのですが、もしレンタカーでスペインを周遊するなら大都市を移動する途中にふらりと立ち寄れるのではないかと思います。
スペインを旅行するのは好きたけど、ちょっと変わった場所にも行きたいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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