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スペインで生活してみたいと考えている方も結構多いのではないでしょうか。
スペインと日本の間でワーキングホリデーが始まったこともあり、スペインに長期で滞在するハードルはぐんと下がりましたよね。
さらに語学留学や大学留学などスペインに滞在する方法は色々あります。
いずれスペインで暮らしてみたいと考えるなら、スペインでは生活費にどれくらいがかかるのか気になりますよね。
ここではスペインで1か月生活する場合に必要になる生活費を概算していきたいと思います。
スペインの1か月の生活費の目安
スペインはもともと家賃も食材の値段も日本やイギリスそれにアメリカ等と比べて安いので、生活費は安く抑えられる国だったんです。
だったと過去形で書いたのはここ数年でこの傾向が変わってきてしまっています。
物価というか食品に関してはスペインは日本と比べてまだまだ安いです。
ただスペイン全体で今家賃がものすごく高騰してしまっているんですね(2019年現在)。
その原因はピソ(アパートのこと)を長期ではなく民泊として運用する人が増えたことで、賃貸物件自体が減っていることになります。
観光客が大盛況なスペインでは民泊でピソを貸すと夏の間だけ運営したとしても長期で貸した場合の1年分の家賃よりかなり多く稼げるとう状態なんですね。
一般に貸す人が減った分賃貸物件が不足していてそのため必然的に家賃が上がっていってしまっています。
3年前だとピソをシェアして住んで自炊などで節約すればマドリードでも月€800くらいあるとそこそこ生活できたのですが今はカツカツになるのではと考えられます。
マドリードに滞在するなら特に月€1000くらいは見ておきたいですよ。
最近は生活費が上昇傾向にあるというのを覚えておいてくださいね。
家賃
家賃についてはマドリードやバルセロナと地方都市によって多少違ってくるのですが、家賃が安い田舎には語学学校や仕事がほとんどありません。
なのでここではマドリードの家賃をベースにお話ししていきたいと思います。
まずピソやエストゥディオ(ワンルームのこと)を1人で借りて住むには雇用契約書を提出しないといけないのでなかなか難しいです。
そこで何人かでシェアして住んでいるピソ(piso compartido)の1室を借りることになるのですが、マドリード市の郊外だと€300から中心部に近いと€400から€500くらいです。
マドリードはバスやメトロの交通網がしっかりしているので多少郊外や近郊都市になったとしてもそんなに不便は感じないはずですよ。
スペインでシェアハウスやピソを探すのにはこのpisocompartidoのサイトが便利です。

1か月だけや3か月だけ等短期で借りたい場合はSPOTAHOMEが便利ですよ。

光熱費
スペインはヨーロッパの中でも光熱費が高めです。
スペインよりぐんと給与水準が高いドイツとあんまり変わらないくらいなんですよ。
もしピソをシェアして住んでいる場合光熱費は割り勘になることがほとんどです。
請求書の合計を住んでいる人の数で割りますが、内容は水道代・ガス代・電気代は基本としてネットを契約している場合はその料金含まれてきます。
そしてマドリードの場合夏はものすごく冬はものすごく寒いので、夏にはクーラー冬にはセントラルヒーティングと電気代・ガス代がかさむ傾向になるんですね。
自分でプリペイドなどのケータイを使うだろうことも考えると、€150から€200くらいみておく方が無難だろうと思います。
食費
食費はスペインでの生活で一番抑えられる項目ではないかと思えます。
1週間毎日3食自炊するとして、日本食ではなくスペインのスーパーに並んでいるもので調理した場合1人分なら週€50もあればまともな食事を摂ることができます。
個人差も出てくるところだとは思うのですが、シャンプーやトイレットペーパーといった生活用品の費用と合わせてひと月€200から€250あればまかなえるのではないでしょうか。
交友費
スペインで生活していると友達とバルやカフェに行ったりすることも出てきます。
交友費はある程度考えておいた方がスペインでの生活がより充実するのではと思いますよ。
スペインのバルで何か飲むと何を頼むかにもよるのですが一人あたま€2から€5くらい、食事をするとなると1人で€10から€25くらいになります。
またファーストフードは日本よりちょっと高めで、ハンバーガーのセットで€8前後くらいの価格帯が多いです。
学生さんだとまわりがみんなあまりお金を使わないと思うのでそこまで交友費がかさむこともないと思いますが、それでも月€100くらいは見ておくほうが安心ですよ。
その他
もしピソから学校まで遠い場合は交通費なども必要になりますね。
市内の移動なら行き帰りで月€50強くらいですが、これは移動する距離が長かったり週末もメトロで繁華街に繰り出したりすると値段が上がりますよ。
生活に絶対必要な費用は上記の4項目ですが、その他例えば本やノートそれに服や化粧品などスペインで生活する中で買い足していきたいものも出てくるのではないかと思います。
そのため生活費をギリギリで計算するのではなく、少し余裕を持たして用意しておくようにしてくださいね。
スペインの物価は?
もしスペインと日本はどっちが安いと聞かれれば迷わずスペインと答えます。
わたしがよく行くスーパーで実感することが多いのもあり総合的にはスペインの方が色々安いと感じるのですが、でも中には日本の方が安いなと思うものもあったりするんですよ。
荷造りの時の参考になるかもしれないので、簡単にリストをあげておきますね。
日本よりスペインの方が安いもの
・食料品
・スマホ代とネット代
・化粧品
・服や靴それにバッグなどのファッションに関するもの
食料品はスペインの方が圧倒的に安いです。
特にフルーツと野菜の値段が全然違い、日本でリンゴ1個買う値段でスペインではリンゴが1㎏買えててしまいます。
フルーツは本当に安くて美味しく種類も豊富なので重要な栄養源になりますよ。
ただ日本食を探してしまうとどうしても高いのですが、最近ではお醤油くらいはスペインのスーパーで気軽に買えるようになってきてはいます。
スマホ代とネット代に関してはスペインの方が相当安くすみます。
我が家は光ファイバーとスマホ2台分のSIMカードで月€50くらいで済んでいますよ。
スマホのネット通信量には制限があるのですが、家のWi-Fiを合わせて使っている分にはこれまで困ったことはありません。
化粧品は日本でも安くていいものがありますが、例えば日本でプラザに並んでいるようなブランドはスペインで買った方が安くなりますよ。
そしてZARA発祥の地のスペインは安くてかわいいブランドの宝庫です。
服やバッグなどは比較的安く手に入るのですが、荷物のことを考えると買いすぎには注意してくださいね。
日本よりスペインの方が高いもの
・シャンプーや洗剤などの生活用品
・文房具
・ファーストフード
シャンプーやボディクリームそれに洗剤などは若干スペインの方が高いです、ただよくまとめ買いセールが行われているのでその時に買うと安くなりますよ。
また日本ほど多くはないのですが、スペインにも日本でいうドラッグストアのようなお店があります。
薬は置いていませんが化粧品や香水それにシャンプーなどがずらりと並んでいて定価より少し安めの値段になっていることもあります。
わたしがよく行くのはPrimorというお店で、ショッピング通りや大きなショッピングセンターによくお店が入っていますよ。
また無印や100均などで安くて品質のいい文房具に慣れ親しんでいるわたし達からすると、スペインの文房具は高いです。
子どもの新学期の準備をしているとスティックのり1本が€3とかするので衝撃です。
たまに安い文房具もあるのですが、使い始めて1週間で書けなくなるボールペンや削っても削っても芯が折れる色鉛筆にあたってからは多少高くてもちゃんとしたメーカーのものを買うようにしていますよ。
外食はちゃんとしたレストランで食べるとスペインの方が安いのですが、ファーストフードは日本の方が安いです。
ワンコインでお腹いっぱいみたいなお店はあんまりないので、日本の牛丼が恋しくなることはありますよ。
スペインって一体どんな国なのか、その文化について詳しく知りたいという方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください。

スペインの日本と全然違う生活時間について知りたいという方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

まとめ
家賃高騰はスペインで生活しているわたしの懐も直撃しています。
何より辛いのは今でも十分高くなっているのにまだまだこれからも上がっていきそうな感じがするんですよね。
ただピソのシェアは単独で住むピソより上昇率が緩やかな印象は受けます。
スペインでの生活を考えている方は家賃の相場を注意して見ておくようにしてくださいね。
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