マドリードの観光スポットというと美術館が思い浮かびますよね。
スペイン王室の壮大なコレクションが並ぶプラド美術館、古典絵画から印象派まで幅広い時代の名画が並ぶティッセン=ボルネミッサ美術館、ピカソのゲルニカがあるソフィア王妃芸術センターと、美術館通りを構成するこの3つの美術館は必見です。
そして実はこの3か所の美術館には無料で入場できる時間帯があるんです。
ここではできるだけお得にマドリードの美術館巡りがしたいという方のために無料の入場時間をまとめるとともに、開館時間や休館日なども紹介していきますよ。
プラド美術館

donfalcone / Pixabay
プラド美術館はスペイン王室の歴代のコレクションを展示するために作られた国立美術館で、200年の歴史を誇ります。
広大な館内には所狭しと名作ばかりが並んでいてその壮大なコレクションには圧倒されるばかりです。
プラド美術館で特に注目なのはベラスケス、ゴヤ、エル・グレコというスペイン絵画3大巨匠の作品でしょう。
ベラスケスは17世紀に、ゴヤは18世紀にスペイン王室の宮廷画家を努め、プラド美術館には彼らの最高傑作が並んでいます。
ベラスケスの『ラス・メニーナス』、ゴヤの『着衣のマハ』や『カルロス4世の家族』からはきらびやかな王や貴族の生活を垣間見ることができます。
またゴヤに関しては『マドリード、1808年5月3日』や黒い時代の作品も多数展示されています。
エル・グレコに関しては宮廷画家にはなれなかった不遇の画家で、活動していたのは16世紀から17世紀なのですが評価されたのは19世紀に入ってからです。
現在独特の構図で描かれた神聖な雰囲気の彼の作品は非常に高く評価され世界中に沢山のファンを持ちます。
世界3大美術館にもあげられることが多いプラド美術館はマドリードにいくならぜひ鑑賞しておきたいですね。
無料で入場できる時間帯
・月曜日から土曜日 18時から20時
・日曜日と祝日 17時から19時
開館時間と休館日
・開館時間 月曜日~土曜日 10時から20時
日曜日と祝日 10時から19時
・休館日 12月15日、1月1日、5月1日
・時間を短縮して営業する日(10時から14時まで) 12月24日、12月31日、1月6日
プラド美術館の公式ホームページはこちらです。
ソフィア王妃芸術センター
ソフィア王妃芸術センターはスペイン屈指の近代美術館です。
20世紀の絵画や彫刻を中心に構成された展示されていて、ピカソ、ミロ、ダリといったスペイン近代美術の非常に濃い作品群を鑑賞することができます。
あのピカソの『ゲルニカ』が展示されていることでも知られていて、世界中から沢山の観光客が訪れます。
ピカソやダリの作品を美術の教科書で見てよくわからないと思ったことがある方も多いと思いますが(わたしもそうでした)、一度ここで実物を見てみてください。
作品が持つメッセージや圧倒的な存在感に言葉を失うはずですよ。
無料で入場できる時間帯
・月曜日と水曜日から土曜日まで 19時から21時
・日曜日 13時30分から19時(コレクション1とMusas insumisas展示のみ)
開館時間と休館日
・開館時間 月曜日と水曜日から土曜日まで 10時から21時
日曜日 10時から19時
※日曜日はチケットの販売は14時で終了し、13時30分以降はコレクション1とMusas insumisas展示のみ見学可能
・休館日 毎週火曜日、12月24日、12月25日、12月31日、1月1日、1月6日、5月1日、5月15日、11月9日
ソフィア王妃芸術センターの公式ホームページはこちらです
マドリードのおすすめ観光スポットが知りたいという方はぜひ下記の記事も参考にしてくださいね。

ティッセン=ボルネミッサ美術館
ティッセン=ボルネミッサ美術館には個展美術から印象派絵画さらに近代美術など幅広い年代に渡る膨大な数のコレクションがあります。
ここに展示されている作品はどれもハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵とハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵という親子が私的に収拾したものと言うので本当に驚きます。
個人のコレクションとしては世界トップレベルの規模なんですよ。
ルーベンス、モネ、セザンヌ、ルノワールなどの佳作が並んでいて、マドリードの他の2つの美術館と違い印象派の作品やスペイン以外の国出身の画家の作品も多数見ることができます。
絵画が好きな人にとっては1日中いても足りないくらい興味深い場所ですよ。
無料で入場できる時間帯
・月曜日の12時から16時まで(常設展のみ)
開館時間と休館日
・開館時間 月曜日 12時から16時
火曜日から日曜日 10時から19時
・休館日 12月25日、1月1日、5月1日
・時間を短縮して営業する日(10時から15時まで) 12月24日、12月31日
ティッセン=ボルネミッサ美術館の公式ホームページはこちらです。
美術館の無料入場の注意点
マドリードの美術館の無料入場はお得に傑作絵画が見られる嬉しいシステムですよね。
ただ1つ注意していただきたいのは、無料入場の時間はものすごく込み合っています。
プラド美術館やソフィア王妃芸術センターでは無料入場の時間の前からすでに、その時間を待つ人たちの長い列ができています。
無料入場の時間をフルで活用するなら早めに行って並んでおいた方がいいですよ。
またプラド美術館の無料入場時間は2時間ですが、プラド美術館のコレクションを2時間で全部見てまわるのは不可能に近いです。
事前にどうしても見たい絵画をピックアップしておいてまずそれを全部見てまわり、余った時間で特に気になったところを見てまわるようにしてくださいね。
もしマドリードの美術館を無料入場時間以外でお得に効率よく回りたいとお考えなら、こちらの記事も見てみてくださいね。

まとめ
わたしは絵画が大好きでここで紹介したマドリードの美術館全てに行ったことがあります。
どの美術館にもそれぞれの魅力があるのですが、プラド美術館とソフィア王妃芸術センターは絵画に興味がない人でも本気で楽しめるはずですよ。
もしわたしのように絵画に興味があるという方の場合、プラド美術館だけはチケットを予約してじっくり見てまわった方が満足度が高くなるのではないかなと思います。
といっても無料入場の時間があるというのはお財布に優しいですよね。
またここでまとめた情報は2019年10月現在のものです。
随時更新していくつもりですが予定は変更になることもあるので、無料開館時間や休館日については訪問前に公式ホームページで確認するようにしてくださいね。
コメント