わたしがスペインに移住して良かったこと悪かったことを5つずつ紹介

このブログのプロフィールでも紹介しているようにわたしは今年でスペインに移住してきてから8年目を迎えました。

2011年にこっちに来てからそれはそれは色々なことがあったんですよ。

わたしがスペインに移住したきっかけはスペイン人の旦那と結婚したことです。

旦那とはわたしがワーホリで滞在していたアイルランドで出会ったのもあり、それまで自分がスペインで暮らすなんて考えてもいなかったんですよね。

だからスペインで暮らしたくて暮らしたくて仕方がなかったというのではなく、成り行きでここで暮らすことになったという感じだったりします。

言葉も習慣もわからず旦那しか頼る人がいない状態でいきなり暮らし始めてたもので、最初の2年間ぐらいは右も左もわからない手探り状態での生活でした。

そんな中出産までしたので、今から考えるとよくここまで行き当たりばったりでやってきたなと思います。

そんなわたしも滞在5年を過ぎたくらいからちょっとは落ち着いてきて、今ではこっちでも生活になじんでしまっています。

どれくらい馴染んだかというと日本に里帰りした時にスペインとの文化の違いに戸惑ってしまうくらいです。

ここではそんなわたしがスペインに移住してきてよかったなと思うところと悪かったなと思うところを5つずつ紹介していきたいと思います。

これからスペインに移住しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

スペインに移住して良かったこと

まずはわたしが日ごろスペインに移住して良かったなと感じることをあげていきますよ。

子育てしやすい

スペインのいいところでこれは本当に声を大にして言いたいのですが、めっちゃ子育てしやすいんです。

これは子育て支援が整っているという意味ではなく、スペインの人たちが赤ちゃんや小さい子どもそれに小さい子どもを連れているママやパパにものすごく温かいというのが大きいです。

こっちの人って本当に子供が好きで、バスの中やバルで子供が多少泣いたり騒いだりしていても怒るどころか一緒にあやしてくれたりするんですよね。

わたし自身子どもを産む前まだ日本にいる頃は子どもの泣き声とかはしゃぐ声が苦手だったんですが、こっちに着てスペインの人たちの子供に対する反応を見ているうちに隣の席で子供が泣き叫んでもほとんど気にならなくなってきました。

そしてわたし自身小さい子どもを連れて外出した時に、数えきれない人から助けられても来ました。

この子供ウェルカムな雰囲気は本当にすごいなと思います。

そしてスペインのママやパパは赤ちゃんや小さい子どもがいても、お出かけや外食それに旅行をガンガン楽しんでいます。

もちろん子どもを連れていきやすいところを選んで出かけるようにはなりますが、それでも赤ちゃんと家にこもりがちになったりすることもなく色んなところに出かけて赤ちゃんと一緒にリフレッシュしているんですよね。

これができるのもやっぱり赤ちゃんや子連れを当たり前のように受け入れてくれる雰囲気があるからなんじゃないかなと思っています。

あと赤ちゃんが泣いたり子どもが騒いだりしているのを見て、親のせいと考える人も少ないです。

もちろんママやパパは必死に泣き止ませようとしたり、お店の外に連れて行ったりはするんですけどね。

実家が遠い日本で義理実家とも離れたところで暮らしているわたしは、この周りの人の寛容さがなかったら子育てで倒れていたんじゃないかと本気で思っていますよ。

家族がみんな一緒に過ごせる時間が長い

スペインの会社ではよっぽどの重職じゃない限り残業や出張がありません。

男女関係なく定時ぴったりに家に帰ってこれます。

またバカンスが年間25日くらいあり、この日数内であれば好きなだけ好きな時に休むことができます。

さらに仕事終わりに同僚同士で飲みに行ったりする習慣もなく、みんなあたりまえのようにまっすぐ家に帰っていくんですよね。

なので家族がいる場合みんなで過ごせる時間を多くとることができます。

まあ顔を合わせる時間が長くなると夫婦喧嘩の回数が増えたりもするんですけどね(笑)

といっても慣れない土地で子供2人育てていると、旦那が家にいるというだけで自由に動ける時間が増えて助かったりもしますよ。

年齢に縛られることが少ない

スペインの人たちは往々にしてマイペースでルールやマナーに寛容です。

そしてあまり年齢にとらわれることがありません。

わたしは30代も後半に差し掛かってきたのですが、例えばすっぴんで歩いていても逆に昔買ってお蔵入りしていたミニスカートをはいていてもプールやビーチでビキニでごろごろしていても全然平気です。

なぜかというとスペインの人はどこでだれがどんなかっこでいようが気にしないし、それで人をジャッジするようなこともほとんどないからです。

そしてたとえ80歳のおばあちゃんでも目いっぱいおしゃれをして堂々とビキニを着ていたりします。

“もうこんな年齢だからこうしないと”や“周りの人の目が気になるからこうしないと”みたいな縛りがないのは自由で居心地がいいんですよね。

これは男性でも同じでおじいちゃんと呼ばれるような年齢になっても夏はハーフパンツでおしゃれな装いをして、ビーチでバカンスを楽しんでいます。

年齢にとらわれずに着たいものを着てしたいことをするという姿勢は素直に素敵だなと感じますよ。

妊娠出産も含めて医療費が無料

スペインに来て一番驚いたのが、医療費が無料ということです。

病院にそもそも会計するところがないんですよね。

しかも妊娠・出産とさらに不妊治療も無料で、薬も処方箋を書いてもらうとものすごく安くなります。

日本とは違い病院やお医者さんを選ぶ自由度がものすごく低く、その地域担当の診療所や公立病院に絶対行くことになるのですがそれでも医療費の負担0は助かりますよね。

妊娠した時も妊婦さん健診から出産さらに産後の入院にも一切費用がかかりませんでした。

しかもスペインでは分娩=無痛分娩なので、大きな総合病院で麻酔医さんと助産師さんそれに産婦人科の先生と小児科医の先生に囲まれた至れり尽くせりのお産なんですよね。

子どもが生まれてからって本当にお金がかかるので、産むときにお金がかからないというのはやっぱり嬉しかったですよ。

食事がおいしい

“え、そんなこと?”と思うかもしれませんが、食べ物がおいしいのは生活していくうえでかなり重要だと思っています。

スペインは日本食がまだまだ手に入りにくいのですが、やっぱりこっちで生活していると日本食が恋しくなるんですよね。

それでも何とか我慢できるのはやっぱりなんだかんだでスペイン料理がおいしいからだったりします。

スペイン料理って豪華に見えるものでも味付けとかがシンプルでつくりやすいので、自然に料理のレパートリーも増えてきます。

その土地の食べ物になじめるって海外に移住する時にあなどれない条件だと思いますよ。

スペインに移住して悪かったこと

良いいことばっかり先にあげましたが、スペインに移住して不便だなと感じることやいつまでたっても馴染めないなと思うこともやっぱりあります。

ここではスペインに移住してきて悪かったなと思うことをあげていきたいと思います。

車がないと非常に不便

日本は都会に住んでいると車をほとんど使わないという人も多いと思いますが、スペインはめちゃくちゃ車社会です。

バスやメトロが発達しているマドリードでも車を持ってない人は少ないですし、一家に2台車があるという家庭もかなりあったりします。

田舎に行くとさらに車がないとどこにも行けないなんてことも珍しくありません。

わたしは日本でそこそこ交通の便がいいところに住んでいたので運転免許自体持っていないのですが、アンダルシア地方の田舎に住んでいた時は特にめちゃくちゃ不便でした。

今はマドリード近郊の電車も市バスもあるところに住んでいるのでそんなに困りませんが、それでも折に触れて車があったらなあと思うことがあります。

でもスペインの運転免許の試験は結構難しいらしく、今はまだ筆記試験に受かる自信がなく歳だけどんどん重ねていってしまっています・・・。

スペインに移住を考えている方は車の運転免許を取ってくることをおすすめしますよ。

仕事がない

一時期より大分ましになってきたのですがスペインは失業率が高くなかなか仕事がありません。

2019年8月のデータで失業率が13.8%もあります。

そして失業率が高くなるのと反比例してお給料の水準がどんどん下がっていっています。

安くてもとりあえず仕事が欲しいという心理を逆手に取っていて本当にイヤなのですが、今のところ給与の水準が下がっていることに何か対策が取られる兆しもありません。

わたしのように結婚と同時に移住したような人はなかなか経済的に自立するきっかけがつかめなかったりします。

外国で暮らすのに経済的に旦那頼りというのはやはり安定しなくて将来に対する不安も募りますよ。

スペインの親戚付き合いに疲れる

スペインは日本より家族や親せきの付き合いが濃厚です。

毎週末実家に行って食事をしたり、実家に帰るたびに成人して結婚もしている子供たちに母親がタッパーにつめた料理を大量に渡すなんてこともごくごく自然に行われています。

でもこの濃密な関係性、日本人には本当に疲れるんですよね。

わたしは旦那の実家から遠いところで暮らしているので毎週末義理実家に行かないといけないようなことはないのですが、その代わり連休に泊りがけで行かないといけないことが多く憂鬱です。

特に家族の集まりが多いクリスマスから新年にかけての冬休みは正直苦痛な時もありますよ。

嫁姑バトルは世界共通でもちろんスペインにもありますが、こっちはイラっとすることがあればはっきり言っても許される環境なのでそれには救わています。

日本にいる家族が心配になることがある

わたしの場合ひとりでいるのが好きなのもあってホームシックになることはこれまでほぼなかったのですが、ただ日本の家族に問題が起こった時など本当に心配です。

大変そうでも何の力にもなってあげられないというのはやっぱり辛いです。

今はまだ両親が健在なのであまり深く考えないようにしているのですが、どちらかにもしものことがあったり一人で暮らすのが難しくなった場合など一体どうしたらいいのかと考えるとやっぱり不安なんですよね。

里帰りするのに20時間近くかかる

両親に孫の顔を見せてあげたい、日本の友達に会いたいと思っても、里帰りにかかる時間は20時間近くになります。

赤ちゃんや小さい子どもを連れて長時間飛行機に乗るとママやパパは一睡もできないどころか飛行機の中で歩き回りっぱなしなんてこともあるので、実家に着くころには心身ともにぐったりと疲れ切っています。

幸帰りのことを考えると日本に帰りたい気持ちともうフライトはこりごりという気持ちの間でいつもめちゃくちゃ揺れ動きますよ。

 

スペインの文化について詳しく知りたいという方は、下記の記事もぜひ見てみてくださいね。

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まとめ

わたしが実際にスペインに移住してきて、よかったなと思うことと大変だなと思うことをまとめてみました。

わたし自身は日本にいる時より不便だなと思うことも結構あるものの、スペインのマイペースな生活が結構気に入っています。

もしスペインに留学やワーホリを考えている方がいれば、日本より気を付けないといけないこともあるけどスペインは結構暮らしやすくていいところだよと伝えたいです。

最初はカルチャーショックでも慣れてきたら楽しいこともいっぱいありますよ。

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