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マドリードはスペインで間違いなく一番知名度のある街の一つですね。
スペイン旅行となるとまずマドリード行の航空券を探す人も多いのではないでしょうか。
そしてマドリードはスペインの近代的な面を象徴する都市で、さらに市内やその周辺に観光スポットが沢山あります。
ここではマドリードの街の特色やマドリード観光で一体どんなことができるのか等を紹介していきたいきますよ。
スペインでどこの都市を観光しようか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
マドリードの基本情報
・マドリード州の人口 約664万人(2018年)
・マドリード市の人口 約327万人(2018年)
・州の面積 604.45㎢
・標高 667m
・気候 地中海性気候
マドリードはスペインの首都でさらにマドリード州の州都でもあります。
スペインの行政区分はおおざっぱに言うと市町村→県→州→国になっていて、ほとんどの場合はいくつかの県が集まって一つの州になっています。
でもマドリード州にある県はマドリード県たった1つだけなんですよ。
それでも人口は8県あるアンダルシア州と4県あるカタルーニャに次いで3位、1人当たりのGDPが1位というのでスペインの中でどれだけ重要な街なのかがわかっていただけるのではないでしょうか。
スペインの国土の真ん中あたりに位置していて、マドリードの人はよく“街には何でもあるけど海だけがない”と愚痴っていたりします。
夏はみんながビーチを求めてバカンスに行くので街が空っぽになるともよく言われているんですよ。
気候は地中海性気候になっていますがスペインの地中海沿岸部とはかなり違い、夏はものすごく暑く冬はかなり寒くそして1年を通して乾燥している厳しい気候です。
マドリードの気候についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ見てみてくださいね。

マドリードはスペインの首都で近代的な街

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スペインは古代ローマ帝国時代からこの地域で重要な役割を担っていた地域も多く、こういった町の多くはその後のイスラム支配時代にも主要都市として使われることになりました。
スペインには古代ローマ時代の遺跡や8世紀から15世紀までのイスラムの遺構が残る町も沢山あるんですよ。
ただマドリードに関しては、この街が発展したのは実は16世紀になってから、すなわちカトリック王によるイスラム勢力から国土を奪回するレコンキスタが完了してからなんです。
それもトレドからマドリードに首都が移ったのはここにたまたま王宮があったという実に実用的な理由からだったといわれていますよ。
首都になったことでマドリードは急速に発展していき政治だけではなくスペイン文化や芸術の中心地へと急成長を遂げていくことになります。
18世紀に入ってから王宮や街並みが新しく造りかえられていき、近代的な首都としての地位を確固たるものにしました。
今マドリードに残っている重要な建築物は18世紀ごろに建てられたものが多いんですよ。
なのでスペイン=フラメンコや闘牛の情熱的な国というイメージを持ってマドリードに行くと、あまりに近代的でスタイリッシュな雰囲気に驚くかもしれませんね。
マドリードは美しく整備された街並みの中に歴史的建造物や美術それに緑あふれる公園を内包する、スペインの中でも一番都会的魅力にあふれる街なんですよ。
スペイン式の建築物や広場

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マドリードは16世紀に入ってから今のスペインの原形であるカトリックの国王によって整備されたことを上の項で紹介しました。
スペインの魅力の一つに色々な時代の文化が融合した町並みを見られるというのがあるにはあるのですが、マドリードの魅力は逆に純粋にスペイン的な様式の建築物や広場を見ることができるというところにあります。
スペイン的な広場を象徴するのはやはりプエルタ・デル・ソルとマヨール広場でしょう。
プエルタ・デル・ソルの明るく開放的な空間は首都にふさわしい規模と華やかさがありますね。
そして広場全体がぐるりと建物に囲まれて1階部分が回廊になっているマヨール広場は、スペインの広場の代表的なスタイルなんですよ。
大きな美術館が沢山

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マドリードには国立美術館が多く、最も重要なスペイン絵画が集まった場所としても知られています。
プラド美術館、ティッセン=ボルネミッサ美術館 、ソフィア王妃芸術センターが集まる美術館どおりは超人気の観光スポットですね。
歴代のスペイン国王は王宮で宮廷画家をやとい、宮廷画家となったベラスケスやゴヤといった画家たちがマドリードの地で沢山の傑作絵画を生み出しました。
美術館通りの中核をなすプラド美術館はそのスペイン王家の壮大なコレクションを展示しています。
そしてソフィア王妃芸術センターではピカソやダリと言ったスペイン近代絵画の作品が集められています。
あのゲルニカがあるというだけでも訪問する価値がありますよね。
マドリードにある美術館はこれだけすごいコレクションがありながら無料で入場できる時間帯があるのです。
無料入場時間や休館日をこちらの記事で詳しくまとめているので、観光する時の参考にしてくださいね。

郊外には動物園やテーマパークが
マドリードの魅力は歴史的建築物や美術館だけではありません。
郊外に動物園やテーマパークが多いのもその特徴の一つなんですよ。
有名どころだけでも
・Zoo Aquarium de Madrid(マドリード動物園・水族館) パンダがいることで有名。
・Faunia ジャングルやアフリカなど再現された世界の自然の中で動物が見れられる動物園。
・Parque de Atracciones Madrid(マドリード・アトラクション・パーク) 沢山の絶叫マシーンや子供向けのニコロデオンタウンにはスポンジボブの家がある。
・Parque Warner(ワーナー・パーク) ユニバーサルスタジオのワーナー版。夏にはウォーターパークもオープン。
と多彩なラインナップですよね。
観光の日程の中の1日を動物園やアトラクションにするのも楽しいですよ。
マドリードの動物園やアトラクション・パークについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
名物料理はコシード
スペイン料理というとパエリアやシーフードを使った料理がまず思い浮かぶかもしれません。
でも内陸部のマドリードの名物はコシード(Cocido)というお肉と豆の煮込み料理なんですよ。
マドリードで食べられるコシードを特にコシード・マドリレーニョ(Cocido madrileño)というのですが、これはお肉やスペイン伝統のソーセージであるチョリソーやモルシージャと一緒にガルバンソというでこぼこのお豆を煮込んだものです。
マドリードの寒い冬に体を温めてエネルギー補充してくれる素朴で美味しい料理なんですよ。
また魚介類をあまり食べないマドリードで1つだけものすごくポピュラーなシーフードを使った食べ物があります。
ボカディージョ・デ・カラマレス(Bocadillo de calamares)というのですが、これは直訳するとイカのサンドウィッチになります。
名前だけ聞くとギョッとするかもしれませんが、イカリングフライをはさんでマヨネーズをかけたサンドウィッチで結構おいしんですよ。
マドリードに行くならぜひ名物料理も食べてみてくださいね。
マドリード観光に役立つ記事をここにまとめておくので、よかったら見てみてくださいね。



まとめ
マドリードはスペインの首都にふさわしく堂々とした雰囲気です。
それでいてどこか親しみやすい雰囲気なのはスペインらしいなという感じですね。
タパスがおいしいバルも多く、王宮や王立劇場や王立美術館といったスペイン王室にゆかりの深い場所も沢山ありますよ。
スペインに行ってマドリードに寄らないというのは本当にもったいないです。
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