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楽しいはずのスペイン旅行ですが、もし旅行中にスリにあってしまったらどうすればいいのでしょうか。
スペインの大都市、特にバルセロナやマドリードはスリや置き引きが毎年多数発生していて日本人が被害にあうことも少なくありません。
しっかりスリ対策していたとしてもちょっと油断したり気を抜いたりした瞬間に運悪く被害にあってしまいこともあり得ます。
ここではスペインで万が一スリにあってしまった時にしないといけないことを5つ紹介していきます。
スペインでスリに合うとパニックになってしまう人がほとんどだと思いますが、まずは何とか落ち着いて順を追って対処するようにしてくださいね。
クレジットカードや銀行のキャッシュカードをストップする
まず最初に、盗難にあったバッグや財布に入っていたクレジットカードや銀行のキャッシュカードをストップしましょう。
殆どのクレジットカード会社や銀行がカードの盗難にあった場合にすぐにできる24時間対応の電話相談窓口を設置しているはずです。
海外で紛失をした場合は紛失した国ごとに番号が違うこともあるので、必ずスペインで紛失した場合の番号にかけるようにしてくださいね。
もしもの時のために旅行前に自分の持っているカードのカード番号や有効期限それに緊急時の連絡先電話番号をメモして持っているとスムーズに手続きできるはずですよ。
クレジットカードは不正に使用された場合その支払いを免責してもらえますが、それはカード会社に盗難を届けてから60日以内なことがほとんどです。
できるだけ早く連絡して被害を最小限に抑え、さらに同時に再発行もしてもらっておきましょう。
スマホの回線や機能をストップする
スマホやケータイも盗られた場合はこちらも速やかにストップしましょう。
日本でスマホをどこかに置き忘れた場合はGPSなどでスマホの位置を確認して探したりできますが、スペインでプロの泥棒に盗られた場合まず出てこないと思って間違いないです。
スペインでは財布やパスポートに合わせてスマホの盗難も相次いでいて、現地の人も盗られたりしているので相手は盗んだスマホの扱いに慣れていて見つからない対策も知り尽くしているはずです。
スマホの回線の停止手続きはソフトバンクとauは会員サイトから、docomoは電話で手続きすることができますよ。
ただガラゲーだと回線ストップだけで大丈夫ですが、スマホの場合は回線と同時に色々な機能もストップする必要があるので注意してくださいね。
スマホには遠隔操作でデータを削除したりロックしたりできるサービスがあるので、利用できる場合は積極的に利用してスマホに入っているデータを守るようにしたいです。
遠隔操作でロックできない場合はGoogle アカウントやApple IDのパスワードを変えてしまうとスマホからメールやGoogle関連のデータは見れなくなりますよ。
そして忘れがちなのですがおサイフケータイなどスマホの支払い機能です。
もしスマホで何らかの決算サービスを利用している場合は悪用される前にこちらも至急ストップするようにしましょう。
警察に言って必要な書類を作成してもらう
カードやスマホの手続きを終えたら次は警察で盗難にあったことの証明書を発行してもらわないといけません。
この証明書がないと海外旅行保険会社に補償を申請したりパスポートを再発行してもらうことができません。
面倒ですが頑張って申請しに行きましょう。
現金だけ盗られたという場合は保険でも返ってこないので警察にはいかずに諦めるという方も結構いると思います。
警察が泥棒を探してくれることはほぼないですからね。
スペインの警察はPolicía NacionalとPolicía LocalそれにGuardia Civilの3種類あります。
ややこしいのでそれぞれの違いについては省きますが、スリや置き引きにあった場合はPolicía Nacionalに届け出することになりますよ。
警察署に行かないといけないのですが、スマホも盗られて警察署の場所を調べられないという場合はホテルの人等に聞くとどこにあるのか教えてもらえるはずです。
警察署はスペイン語でComisaría de Policia(コミサリア・デ・ポリシア)といいますよ。
警察署に行ってすることは盗難届(la denuncia del robo)を提出することと、それに関する証明書をもらうことです。
スペイン語で盗難届を出したいという表現は下記のようになります。
“Quiero presentar la denuncia del robo.”(キエロ プレセンタール ラ デヌンシア デ ロボ)
マドリードやバルセロナなどの観光客の多い大都市だと警察でもある程度は英語で対応してくれると思われますよ。
パスポートも盗られた場合は在スペイン日本大使館で再発行してもらう
パスポートを盗られた場合は新しいパスポートを発行してもらうか、もしくは帰国するための渡航証を発行してもらわないと日本に帰れません。
海外でどうやってパスポートを発行するのと思うかもしれませんが、実は海外でパスポートを紛失した場合在スペイン日本大使館か日本領事館でパスポートの手続きをすることができるんですよ。
ただこれには先ほど説明した警察で発行してもらう盗難にあったことの証明書が必要になるのをはじめ、いろいろな書類が必要になります。
パスポートを申請するには6か月以内に発行した戸籍謄本が必要なのですぐに対応できないという場合もあるのではと思います。
日本に同居している家族がいて帰りの飛行機まで時間があるなら日本からホテルに送ってもらえますが、みんながみんな使える手ではないですよね。
そんな時は帰国する時だけに使える渡航証を発行してもらうこともできます。
渡航証の場合は戸籍謄本がない場合運転免許証などの他の身分証明書さえあれば手続き可能ですよ。
場合にもよりますが在スペイン日本大使館だと即日かそうでなくても短い時間でパスポートなどの発行に対応してもらえることがほとんどです。
海外旅行保険会社に連絡する
もし盗られたものに腕時計やブランド物の財布などの貴重品が入っているなら、海外旅行保険でその分を補償してもらえる可能性があります。
保険会社や契約した保険プランによって何がいくらまで保証されるのかは違ってきますが、それを確認するためにも一度保険会社に連絡しておくのが得策です。
実際に申請するのは帰国後になりますが、現地から連絡しておくと申請に必要な書類などをあらかじめ確認し集めておくことができますね。
スペイン旅行で注意しないといけないことをこちらの記事でまとめていますので、スリ対策など知りたい方はぜひ参考にしてみてください。


まとめ
あんまり想像したくないもののスリにあってしまうことはスペインではたとえ現地の人であっても考えられることだったりします。
旅行前にスリにあった後に何をするべきか確認しておくと、必要な連絡先などをあらかじめ調べて準備しておくことができますよ。
念のためこの記事でスリにあった時の対処法を確認しておいてくださいね。
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