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スペインに行くことが決まるとどこを見に行こうかな、何を食べようかなとワクワクしますよね。
でも観光であっても留学であってもスペインで何日も過ごす時に知っておきたいのことの一つにトイレ事情があるのではないでしょうか。
されどトイレですが絶対に必要な物なので、いざその時に困りたくはないですよね。
スペインのトイレ利用方法は日本と比べて飛びぬけて変わっているということはないものの、いくつか日本と違うマナーや注意点があります。
ここではスペインで気持ちよくトイレを使うために知っておきたいことを紹介していきますよ。
スペインのトイレの利用方法

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まずはスペインでのトイレの利用方法から見ていきましょう。
スペインにあるのは日本にあるような水洗の洋式トイレですが、たとえホテルの部屋でもウォシュレットはありません。
スペインの人もわたしたちと同じように便座に座って用を足すのが普通ですが、紙の取り扱いについてのルールが日本と違うので注意するようにしてくださいね。
トイレを利用するのにチップは必要ないので安心を
日本からスペインに旅行する方はスペインのトイレを利用する時にチップがいるのかどうか気になっているのではないでしょうか。
“ヨーロッパの観光地やレストランのトイレにはトイレ番の人がいて、トイレを利用する時はその人にチップを払う”というのはよく耳にしますよね。
でもスペインにはトレを利用する時にチップを払う習慣はありません。
レストランでもバルでもプラド美術館のような人気の観光スポットでもトイレは誰でも無料で気軽に使えるので安心してくださいね。
1度だけ公園でコインを入れないとドアが開かない公衆トイレを見たことがあるのですが、それを見たのはスペインで8年間生活していて1回だけで公園にいたスペインの人たちが使い方がわからなくて困っていたくらいなので相当珍しいものだと思われます。
そもそもスペインにはチップを払う習慣が全くないとは言わないもののあまり重要なこととは考えられていません。
レストランで食事をした時などは確かにお釣りを少し置いていったりしますが、それ以外でチップを払うことなんてまずないので安心してくださいね。
紙はトイレに流さない場合があるので注意
これが日本との一番大きな違いなのですが、スペインではトイレに紙を流してはいけない場合があるんです。
家庭やホテルの部屋のトイレの場合は日本と同じように使ったトイレットペーパーはそのままトイレに流してしまいます。
でも観光地やパーキングエリアそれにレストランやバルのトイレでは紙を流さないでと張り紙されていることがとても多いんですよ。
これは水圧の関係で沢山の人が使うと紙が詰まりやすくなるからだと思われます。
でも日本人からすると流さないならどうするのと思いますよね。
紙を流したらいけないトイレの場合トイレの横に大きめのごみ箱が置いてあります。
なので使用した紙はその中に入れるようにしてください。
もし公衆のトイレでも周りにゴミ箱がない場合はどうしようもないのでそのままトイレに流してしまって大丈夫ですよ。
紙を水に流さないタイプのトイレでも間違って1回流してしまったくらいでいきなりトイレが壊れるということはまずありません。
わたしも長年の習慣で無意識に流してしまったことが未だに結構あったりします。
ただその場所の管理をしている人達に後々迷惑をかけないためにも、できるだけマナーは守っていきたいなと思っています。
街中に公衆トイレはないのでバルかカフェへ
日本もそうだと思うのですがスペインの街中で公衆トイレを見かけたことはこれまで1度もありません。
それでは外にいる時に急にトイレに行きたくなったらどうすればいいのでしょうか。
大人はもちろん特に子供がいるといきなり“トイレ”と言われて困ることってよくありますよね。
その時はバルかカフェに入ってトイレを使わせてもらうことが多いです。
ただトイレだけ使ってそのまま出るのは流石にダメなので、コーヒーを1つテイクアウトしたりペットボトルの水やお菓子を買ったりするようにしてくださいね。
スペインのカフェやバルではよっぽど観光客用に価格設定しているところでない限り、コーヒー1杯€2しないことがほとんどです。
トイレに行きたいなと思ったらちょっとバルで休憩するというのもいいですよ。
便座がないトイレもたまにあるので注意
スペインのトイレで一番困るのはたまに便座がないトイレがあるということです。
特に古い建物では結構見かけるんですよね。
わたしの場合ですが便座がないトイレしかない場合は座らずにちょっと腰を浮かした状態で用を足すようにしています。
ただ小さい子どもの場合それができずに座るしかなくなってしまうので、仕方ないとはいえちょっと嫌だなと感じてしまうんですよね。
どんなトイレがあるかは個室に入ってみないとわからないのでクジみたいなものですが、こんなトイレに当たるかもしれないというのは覚悟しておいてくださいね。
スペインのトイレの男性と女性の代表的な表示は?

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海外のトイレに入る時どっちが男性用でどっちが女性用かわからなくて困ったということはないでしょうか?
わたしはスペインに来たばかりのころ結構これに悩まされていました。
というのもスペインのトイレに表示されている男性と女性の表記にはいくつか種類があって、知らない単語で表示されていてしかもイラストがない場合本気でどっちに入るべきかわからなかったんですよね。
そこでスペインの男性女性の代表的な表記を紹介しておきたいと思います。
男性 → “Caballero” “Hombre” “Señor”
女性 → “Señora” “Mujer”
日本でよく見かける男性と女性のシルエットはスペインのトイレでもよく使われています。
さらに女性や男性のイラストや写真が飾ってあることもあるので、文字より絵で見分けた方が速い場合もありますね。
本気でわからない場合は他の人たちがどっちに入るか観察したり、近くを通った店員さんにジェスチャーで聞いてみると教えてくれると思いますよ。
スペインでトイレに行く時に持っておきたい物
スペインのトイレを利用するにあたって持っておいた方がいいものがいくつかあります。
スペインのトイレで一番困るのが
・便座に水滴がいっぱいついていることがある
・紙がなくなったまま補充されていない
という点です。
観光地やバルなどのトイレの清潔感に関してスペインに日本と同じレベルを求めるのは正直無理があります。
といっても普通に使えるところももちろん沢山ありますが、そうでないところに当たってしまった時のためにちょっとした準備をしておきましょう。
シートタイプの便座クリーナー
シートタイプの便座クリーナーはスペインのトイレを気持ちよく使うための必需品と言っていいかもしれません。
便座の状態が気になるなという時もシートでササっと拭いてしまえば気持ちよく使えますよね。
携帯しやすい小さめのパックをバッグに入れておいてください。
紙
スペインのトイレは紙が切れていることがかなり多いです。
なのでティッシュなどの紙類も持ち歩いている方が安心ですね。
ただティッシュを使った場合は絶対にトイレに流さずに、ゴミ箱に捨てるようにしてくださいね。
おしりふき用ウェットティッシュ
最初のところでちらりとスペインにはウォシュレットがないと書きました。
スペインにいる期間くらいは普通のトイレで大丈夫という人はいいのですが、もしどうしても気になる場合はトイレ用のウェットティッシュを持っているといいかもしれませんね。
これからスペインに行く予定という方に役立つ情報を集めた記事がまだまだあるので、もしよければ合わせて見てみてください。


まとめ
スペインのトイレですがチップがいらないというだけで大分利用するハードルが下がるのではないでしょうか。
トイレを我慢するのは体にもよくないので、観光施設やレストランなどでガンガン利用するようにしましょう。
こんなトイレがあったよというのも旅行のいい話のネタになりそうですよね。
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