スペイン産のオリーブオイルについて詳しく解説!高品質で味も申し分なし

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世界中で使われているオリーブオイルの約4割がスペイン産というのをご存知でしょうか。

スペイン料理においてのエクストラバージンオリーブオイルは日本でいうお醤油と同じような位置づけで、使わないことの方が珍しかったりします。

スペンの食卓で欠かすことができないオリーブオイルなのですが、スペイン最大のオリーブオイル生産地のハエンがヨーロッパのオリーブオイル原産地名称保護地域に指定されたりと、今改めてその品質の高さが再確認されてきています。

日本でもオリーブオイルの健康効果に注目が集まっていて、スペイン産のオリーブオイルに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

ここではスペイン産のオリーブオイルや、EUが認めた高品質オリーブオイルの産地であるハエンについて紹介したいと思います。

スペイン産オリーブオイルについて

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さてそれではまずスペイン産オリーブオイルについて、どんな品種が多いのかまた品質はどうなのかなどの特徴を紹介していきたいと思います。

日本ででもスペインででもエクストラバージンオリーブオイルを選ぶ時の参考にしてくださいね。

スペインのオリーブオイルの多くがピクアル種

スペインで栽培されているオリーブの木の中で一番多いのがピクアル種です。

特にハエン県にあるオリーブ畑では95%がこのピクアル種だと言われています。

フルーティですがほのかに苦みもあり食べ応えがあるのが特徴ですよ。

またピクアル種は抗酸化成分がたくさん含まれていて、さらにコレステロールの数値を下げるオレイン酸や健康や美容に効果があると言われるポリフェノールもふんだんに含まれていますよ。

サラダやガスパッチョなど生で食べるのはもちろん、高温でも成分が壊れにくいためフライやオイル煮などの料理にも向いていると言われています。

そう、スペインでは魚なんかもガンガンエクストラバージンオリーブオイルで揚げるんですよね。

わたしからすると少しもったいない気がするんですが、うちのスペイン人の義理母に言わせるとエクストラバージンオリーブオイルを使うか使わないかで料理の味が全然変わってしまうとのことです。

ピクアル種以外にも200種類以上のオリーブの木がある

スペインではピクアル種の他になんと200種類を超えるオリーブの木が栽培されています。

スペイン北部で主に栽培されているエンペルトレやコルドバやグラナダで多いピクードなど、それぞれの品種にそれぞれ違った特徴があり食べ比べて見るのも楽しいですね。

ハエン産のオリーブオイルはEUで原産地名称保護(PDO)に指定されている

スペインのオリーブオイルは生産量が世界一なだけでなく、その品質でも高い評価を得ています。

特にハエン県で生産されるエクストラバージンオリーブオイルはEUの審査により原産地名称保護(PDO)に指定されています。

原産地名称保護(PDO)に指定されたということは農産物として欧州で最高の品質を誇ることの証明です。

ハエン県の特定地域で栽培されたオリーブを使いハエン県で生産されたオリーブオイルには原産地名称保護(PDO)認定マークをつけることができるようになっています。

どんなマークなのかはこちらを参照してくださいね。

http://www.happinessfromeurope.eu/jp/pdo/

最高品質のスペイン産オリーブオイルを探しているなら、こちらのマークにも注目して選んでくださいね。

スペイン最大のオリーブオイル生産地であるハエン

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次にスペイン最大のオリーブオイル生産地であるハエン県について紹介しておきたいと思います。

ハエンはアンダルシア地方の内陸部に位置する県で、カソルラ山脈など国立公園や自然保護区が多くルネッサンス様式の建物や町が残っていることでも知られています。

ハエン県を車で走ると顕著なのですが、町や村以外のスペースはほぼ全部オリーブオリーブ畑になっています。

オリーブのこんもりとした木が整然とどこまでも並んでいる景色はある意味絶景なのですが、初めて見た時はこれ一体何なんだろうと不思議に思ったものです。

ハエンと言えばオリーブオイルというのはスペインの人たちの間でも広く定着したイメージで、ハエンに旅行したら現地の厳選オリーブオイルを買って帰るという人も多いです。

原産地名称保護(PDO)に指定されているのはハエン県で3か所

ハエン県のオリーブオイルが原産地名称保護(PDO)に指定されていると何度も書きましたが、ハエンならどこでもいいのかというとそうではないんです。

正確に言うとシエラ・デ・カソルラ(Sierra de Cazorla)、シエラ・デ・マヒナ(Sierra de Magina)、シエラ・デ・セグラ(Sierra de Segura)の3か所が指定された地域になります。

シエラ・デ・マヒナはピクアル種ではなくロイヤル種のオリーブが主に使われているんですよ。

同じハエン産の中でもこの3か所で生産されたオリーブオイルは別格の扱いになりますよ。

ハエンだけでイタリアのオリーブオイル生産量を超える

オリーブオイルの生産国で世界1位はスペインですが2位はイタリアです。

でもスペインの中のハエンだけのオリーブオイルの生産量でイタリア全土の生産量を越えてしまいます。

スペインで生産されているオリーブオイルの5割がハエン産というデータもあり、オリーブオイルがどれだけハエンの需要な産業になっているかがわかりますね。

 

エクストラバージンオリーブオイルとトマトを使ったスペインのヘルシーな朝食の作り方をこちらの記事で紹介しています。もしよければ合わせて見てみてくださいね。

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まとめ

スペインは日本と同じように長寿の国なのですが、その秘訣はエクストラバージンオリーブオイルをたくさん食べているからだと言われています。

オイルの中でもずば抜けて健康効果が高く美容効果も期待できるオリーブオイルは日々の食生活に積極的に取り入れていきたいです。

そしてせっかくオリーブオイルを食べるなら、味・品質共に高い評価を得ているスペイン産のオリーブオイルを選びたいですね。

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