スペインで国際結婚した場合にもらえる在留許可はどんなもの?他のEU国でも有効なのか

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これからスペイン人と国際結婚してスペインで暮らす予定だという方は、スペインで一体どんな在留許可がもらえるのか気になりますよね。

在留許可の種類によって仕事ができるのかどうかなど変わってくるので、スペインでの将来設計においてかなり重要です。

またスペインで暮らす場合旦那さんがもしEU内で転勤になるなんてことも考えられますが、スペイン人はEU内ならビザも何もなしで自由に移住できます。

そうなった時に自分もスペインの在留許可だけで問題なく着いて行けるのかも気になるのではないでしょうか。

ここではスペイン人と結婚した場合にもらえるスペインの在留許可について色々な疑問に答えていきたいと思います。

スペインでの在留許可の申請について

スペインでスペイン人と結婚したり日本でスペイン人と結婚してからスペインに渡ると、まず住所を登録した地域管轄の警察で在留許可を申請することになります。

もしビザなしでスペインに行って結婚の手続きをしている場合、連続して滞在できるのは90日間になりますよね。

でも在留許可を申請して許可が下り手元に在留許可のカードが届くまでだけで、ゆうに90日は越えてしまいます。

ただスペインに入国してから90日以内に申請の手続きを始めた場合は、その審査中に90日を超過した場合でもスペインそのまま合法的に滞在し続けることができるので心配いりませんよ。

ただまだ手元にカードが届いていない審査中の段階でスペインの外に出た場合は、その後すぐには戻ってこれなくなってしまいます。

やむをえない事情でどうしても日本に一時帰国しないといけなくなった場合は、警察で歳入曲許可証を発行してもらわないといけないので注意するようにしてくださいね。

スペイン人と国際結婚した場合にもらえる在留許可

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スペイン人と国際結婚した場合にもらえる在留許可は、スペイン人と全く同じようにスペインで暮らしていけるというものです。

もちろん自由に仕事もできますし、学校に通ったり専業主婦でぶらぶらしていたりしても全く問題ありません。

最初にもらえるのは5年間の期間限定在留許可なのですが、5年後更新すると次は永住許可証がもらえます。

永住許可証といっても無条件でずっとスペインで暮らせるというのではなく、スペイン人と結婚している限りはそのステイタスが続くという意味になります。

もし離婚した場合は家族ビザから労働ビザなどに切り替える必要が出てきますよ。

在留許可のカードに記載されるNIEという番号について

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在留許可が下りるとNIEというカードが発行されます。

正確に言うとNIEはそのカードに記載されている番号になるのですが、スペインではカードごとまとめてNIEと呼ばれることが多いです。

NIEというのは簡単に言うと日本でいうマイナンバーのようなものです。

スペインはもうずっと昔から国民全員にマイナンバーを取得することを義務付けられていて、スペインで暮らす外国人もみんなこの番号を持たないといけなくなっています。

スペイン人に発行されるマイナンバーはDNIで外国人の番号はNIEというふうに呼び名や番号の構成も違うのですが、スペインにいる間はこのNIEのカードが絶対的な身分証明になります。

たとえば銀行口座をつくったりスマホを契約したり、もっというとスーパーやデパートそれにAmazonといったサイトに登録する時など、あらゆる場面でNIEが必要になるので肌身離さず持ち歩くようにしてくださいね。

またNIEのカードがあるとEU圏の入国審査でEU市民用の列に並ぶことができますよ。

スペインの在留許可があればEUの他の国でも暮らせるのか?

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スペインはEU加盟国なのでEU圏内では自由に仕事をしたり暮らしたりすることができますよね。

ではNIEのかーどを持つ日本人はスペイン人配偶者と同じようにEU圏内で自由に移住することができるのでしょうか。

この答えは実はイエスになります。

スペイン人と国際結婚した場合にもらえるNIEカードには“EU市民の家族”と記載されていて、このカードを持っているとスペインだけでなく他のEU圏内の国でも自由に暮らせてもちろん仕事もすることができるんです。

住む国によってはスペインのようにその国のマイナンバーを取得しないといけない場合もありますが、スペインのNIEを持っている場合ほぼ無条件で発行してもらえます。

現にスペインにEUの他の国の人とEU圏外の国の配偶者が移住してきた場合、警察にいくとすぐにNIEを発行してもらえるんですよ。

スペインで発行される在留許可所が全部このようにEUで通用するかというとそんなことはなく、通常の労働ビザなどはスペイン国内でのみ有効なことがほとんどなんです。

EUでも自由に暮らせるというのはスペイン人の配偶者へ発行される在留許可ならではの権利なんですよ。

まとめ

スペイン人と国際結婚するとスペイン内もしくはEU圏内でスペイン人と全く同じように暮らせる在留許可がもらえます。

NIEのカードはとても重要な身分証明書なのでなくさないように気をつけつつも常に持ち歩くようにしてくださいね。

この在留許可があればもちろんフルタイムで働くことができるので、スペインでキャリアを積むこともできますよ。

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コメント

  1. Hana より:

    こんにちは。

    急な質問ですみません。

    記事の中にスペイン人じゃないEUの人と移住したら警察署でNIEがすぐにもらえると言うことですが、ビザの申請が必要なく、在留許可が得られるという事でしょうか?

    ちょうど、ドイツ人の配偶者とスペイン移住を検討していてお尋ねさせていただきました。

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    • pauchan pauchan より:

      質問ありがとうございます!
      EU加盟国出身の配偶者とスペインに移住される場合は、日本やドイツでビザを申請する必要はないはずです。
      EU市民と同じ条件で移住できるはずですよ。
      ただNIE申請時に婚姻関係を証明する書類などは必要かもしれないので、一度ご確認いただけたらなと思います。
      ちょっと調べてみたところEU市民もその配偶者も、EU加盟国出身の配偶者の方が既にスペインで仕事が決まっていたり自営業で収入がある場合はよりスムーズにNIEを取得できるようです。
      そうでない場合はNIEの申請時に当分生活していくだけの経済力があることを証明する書類の提出を求められることがあるとのことでした。
      NIEの申請は3か月以上EU他国に滞在する場合に必要になるので、移住時点で絶対に収入を確保しておく必要があるというわけではないはずです。
      お役に立てたかどうかわかりませんが、移住が上手くいくことを祈っています!

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      • Hana より:

        お返事ありがとうございます。大使館に電話したら同じ様なことを言われ、半信半疑だったのですが、そうなんですね。
        簡単そうなので安心しました。

        どうもありがとうございました😊

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