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日本のアニメや漫画が海外でも人気というニュースを目にすることが多くなってきましたよね。
スペイン文化に興味がある方やこれからスペインに旅行や留学を考えている方は、スペインでも日本のアニメが人気があるのかどうか気になるのではないでしょうか。
もし日本で人気のアニメがスペインでも人気ならそれをきっかけに話も弾みそうですよね。
それではここではスペインで暮しているわたしの経験から、スペインでも日本のアニメが人気なのかどうかについて検証していきたいと思います。
スペインで日本のアニメは人気なのか?
ずばり、スペインでも日本のアニメは人気です。
しかも大人で日本のアニメにハマっている人がいるのはもちろん、子ども達にも結構日本のアニメが広く浸透していたりします。
それではスペインの人たちと日本のアニメの関係を紐解いていきましょう。
『ドラえもん』や『ポケモン』はスペインの子供用チャンネルで放映されている

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スペインには1日中子供向け番組を放送しているキッズ向けチャンネルが3つあります。
そしてその中のボーイング(Boing)では日本のアニメもよく流れていたりします。
古くは『イナズマイレブン』がスペインの子供たちを席巻していたようですが、最近では『妖怪ウォッチ』や『ポケモン』なども見かけました。
そして今やボーイングの看板番組の一つになっているのが『ドラえもん』です。
『ドラえもん』はわたしがスペインに来た8年前には既に子供たちの間で超人気番組になっていて、今でもその人気は全く衰えていません。
週末や長期休暇中には過去の『ドラえもん』映画が放送されることもあり、うちの子供達も夢中で見てたりします。
スペインのスーパーに行くとどら焼きに似たお菓子(あんこの代わりにチョコが使われている)があったり、ドラえもんのおまけつきお菓子があったりもするんですよ。
というように日本のアニメはスペインの子供たちにも広く受け入れられているんですね。
少し前に『クレヨンしんちゃん』が流行ったことも
スペインで『クレヨンしんちゃん』が人気だというのを聞いたことがある方もいるかもしれません。
今ではずいぶん下火になってきてはいるものの、確かに一時期スペインで『クレヨンしんちゃん』がものすごい人気を博したことがあるようです。
『クレヨンしんちゃん』のスペシャルに野原一家がスペインに家族旅行する回がありましたよね。
『クレヨンしんちゃん』は今でも放送されていますが、コメディドラマや『シンプソンズ』等を放送している大人向けチャンネルで見ることができます。
スペインでも“大人が見ても面白いけど子供に見せるのはちょっと・・・”という扱いなんですよね。
その昔『キャプテン翼』や『マジンガーZ』が子ども達のヒーローだった
そして実はスペインと日本のアニメのつながりは日本のオタク文化が世界を席巻するずっと前から存在していました。
1970年代には『マジンガーZ』が1980年代には『キャプテン翼』がスペインの子供たちの間で一大ブームになっていたようです。
またそれだけでなく『アルプスの少女ハイジ』や『フランダースの犬』など世界名作劇場のアニメも広く親しまれていたようですよ。
『アルプスの少女ハイジ』はたまに今でもたまにテレビで見ることもありますし、数年前にclanというスペイン国営の子供チャンネルがコンピューター画像で新しいバージョンをつくって放送していました。
このように日本のアニメは今の小さい子供のパパやママ世代からスペインでずっと親しまれてきたんですよ。
スペイン人にもオタクさんたちが増加中
スペインでは子供だけでなく大人にも日本のアニメファンは沢山いたりします。
『ドラゴンボール』や『ワンピース』それに『ナルト』等が特に人気があるようですよ。
ただ日本と同じように大人で日本のアニメが好きな人はスペインでもオタクさんのように扱われています。
一般的な大人は日本のアニメを知っていても昔自分が子どものころに見た番組か、今自分の子供が見ている番組だけになっていますよ。
スペインの本屋さんには漫画コーナーも
スペインではアニメと同じように日本の漫画人気も高まっています。
今やスペインの本屋さんにも漫画コーナーがあり、しかも年々そのスペースは広くなってきています。
わたしはよくfnacという本とCDとDVDを扱う日本でいうTSUTAYA(レンタルじゃなく販売の方)のようなお店に行くのですが、そこにはわたしも知らないような漫画がたくさん並んでいてしかも若い人たちが結構その前をウロウロしていたりします。
それを見るたびに日本のアニメや漫画文化は確実に世界に浸透していってるんだなと実感せずにはいられませんよ。
わたしがスペインで体感した日本のアニメの人気

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わたしはあんまりいろんなところに出歩くタイプではあるのですが、それでもこれまで何度か日本のアニメが好きなスペイン人に出会ったことがあります。
そもそもまだスペインに移住する前、アイルランドにワーホリしていた時にシェアハウスのルームメイトにスペイン人が2人いたのですが、そのうち1人の子の彼氏が日本のアニメ大好きで家にドラゴンボールを飾っていると言っていて驚いたのを覚えています。
わたしの名前がスペインでも人気のあるアニメのヒロインと一緒なのもあって、名前を言うとアニメ好きのスペイン人には一発で日本人だとわかってしまうようです。
なので病院やクリーニング店などの名前を伝えるシチュエーションで、“あっ、日本人でしょ。ぼく日本のアニメが好きなんだよ”みたいな感じで会話が弾んだことがこれまで何回もあったりします。
またスペインのスタバではカップに名前を書いてくれるのですが、マラガのスタバの店員さんがひらがなで名前を書いてくれたこともあります。
これはちょっと本気で感動しました。
日本のアニメが好きな人はやはりアニメ以外の日本の文化にも興味があって、日本語も勉強している人が多いみたいですね。
アニメを通してでも日本の文化にいい印象を持ってくれる人が増えているのはやはり嬉しいですよ。
またうちの旦那のようなアニメにあまり興味がないスペイン人でも、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』を見たことがあるという人も結構います。
うちの旦那はわたしと付き合うようになってから手塚治虫さんの漫画を読んだり『ゴースト・イン・ザ・シェル』や『アキラ』を見たりしていました。
アニメだけでなく黒澤明や小津安二郎の映画がたまに放送されていたりとスペインは日本文化と割と近い関係にあるような気がします。
まとめ
このようにスペインでは子供のころに日本のアニメに親しむ人が多く、さらに大人にもオタクさんが多数いるという日本と似たような状況になっています。
テレビで放送されている『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』は副音声が日本語なので、スペインに来て間もない頃はよく日本語で楽しませてもらっていました。
小さいころからよく見ていたなじみの番組がスペインで見られるのはやらり嬉しかったですよ。
最近『トトロ』が映画館で限定公開されたりと、日本のアニメはスペイン社会にかなり溶け込んでいます。
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