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新型コロナウイルスについてはまだ感染者が2人しか確認されていないスペインでも連日大々的に報じられています。
スペインの人たちは新型コロナウイルスを話題にしつつもまだまだ対岸の火事という感じが強いのですが、個人的には中国からの観光客が多いスペインに入ってきていないわけないと思うのでわたしも不安な日々を送っています。
日本では欧州での新型コロナウイルスをきっかけにしたアジア人差別についてもよく報道されているので、スペインの現状が気になっている方もいるのではないでしょうか。
スペインではまだ目立ったアジア人差別は起こっていなく、今日行った中国人の大型ショップも相変わらず大盛況でした。
ただこのところ中国だけでなく日本のコロナウイルスの現状に関する記事も出てきています。
ここでは日本の新型コロナウイルスの被害状況を報じたスペインのニュース記事をいくつか紹介していきますよ。
El Pais“新型コロナウイルスが日本と韓国をチェックメイト一歩手前”
スペインの大手新聞社El Paisが2月20日付で“新型コロナウイルスが日本と韓国をチェックメイト一歩手前”という記事を掲載しました。
この記事では新型コロナウイルスが中国の近隣諸国へも広がりを見せることへの懸念と、日本と韓国が相当深刻な状況に直面しつつあるということが書き出しで述べられています。
日本に関する記述だけを要約するとほとんどがクルーズ船の対応についてになります。
クルーズ船の元乗客の感染者2人が亡くなったこと、また感染の広がりが懸念される中クルーズ船からの検査で陰性になった乗客が下船を始めたことが取り上げられていますよ。
また神戸大学の岩田教授がアップしたYouTubeの動画にも言及されていて、最後にクルーズ船の対応を間違えると景気後退どころかオリンピックにまで影響が及ぶ可能性があるとしめられています。
日本の危険な状況はスペインにまでしっかりと伝わっているようですね。
ただ日本政府の対応については特に触れられていなかったです。

El Mundo“新型コロナウイルスの拡散を恐れて東京マラソンでは37,000人のアマチュアランナーが除外されることになった”
東京マラソンについての記事も各新聞社のウェブサイトに掲載されていたのですが、ここでは一番詳しかったEl Mundoの記事を紹介します。
見出しにもあるように東京マラソンが新型コロナウイルスの広がりを懸念してアマチュアランナー抜きの約200人のプロランナーだけで開催されることになったと伝えています。
そしてアマチュアランナーに参加料が返還されないことやその理由、東京都が中国ランナーに参加自粛を求めたこと等もあげられていますね。
このマラソンがプロランナーの東京オリンピックへの選考レースだということにも触れられています。
また東京ですでに新型コロナウイルスの感染者が複数出ているところと、東京オリンピックの関係者がオリンピックの中止はあり得ないと繰り返しているということも書かれていますよ。
東京マラソンって日本ローカルな話題という印象だったのですが、スペインのマスコミが関心を寄せこんなに詳しく報道されたことにちょっと驚きでした。
同時にコロナウイルスのが東京オリンピックの行方にどんな影響を与えるのかも関心ごとになっているようですね。
スペインで新型コロナウイルスが原因のアジア人差別の現状はどうなっているのかについてはこちらの記事をご覧くださいね。

まとめ
スペインの新聞のウェブサイトに最近掲載された日本の新型コロナウイルスに関する記事を2つ紹介しました。
今のところまだ“日本に行くのは危険だ”みたいな論調にはなっていないものの、感染者が増えてきている危険な状況にあることはこっちにも伝わってきているみたいです。
今日イタリアのロンバルディア地方で新型コロナウイルスの感染者が何人か見つかって、3つの村に外出禁止令が出されているというニュースも伝わってきました。
スペイン在住日本人のわたしとしては日本とスペイン両方の新型コロナウイルスの動向が気になって仕方ありません。
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