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これからスペインに旅行や留学それにワーホリなどで滞在しようと考えている方は、スペインに日本人やアジア人に対する差別があるのかどうか気になっているのではないでしょうか。
海外生活は楽しいことと同時に大変なこともあるものだったりしますが、経験上アジア人だからという理由だけで差別されるというのは本当に気分が悪いです。
スペインで長く暮らしていて感じるのはスペインには確かにアジア人差別はありますが、あからさまに嫌な態度をとられるようなことは少ないです。
ここではスペインでの生活に不安を感じている方のために、スペインでの日本人やアジア人に対する差別の現状を紹介していきたいと思います。
スペインに滞在する予定だという方はぜひ参考にしてくださいね。
スペインに日本人やアジア人に対する差別はあるのか?

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残念ながらスペインには日本人というかアジア人全体に対する差別意識が残っています。
色んな人と話をする中で何となく“この人心の中ではアジア人より白人の方が偉いと思っているんだろうな”と感じることは結構あります。
またアジア人を見ると顔をしかめて“チノ(Chino:中国人の意味)”と言う人も一定数いて、特に若い人には面白がって目の端を引っ張って吊り上げるアジア人をからかうジェスチャーするような人もいたりします。
でもこのようにあからさまに差別的な態度をとられたことは、9年近くスペインで暮していてほんの数回しかありません。
また欧米諸国の中でスペインだけ特別に差別意識が強いかというとそんなことはなく、街を歩いている時の視線などは以前暮らしていたアイルランドよりは大分ましだと感じますよ。
スペインにはアジア人差別がある・・・でもあまり心配しないで
ということでスペインにはアジア人に対する差別はあるものの、そこまで心配する必要はないのではと思います。
あまり神経質になるとちょっとした視線も全部差別に感じてしまったりするので、わたしの場合はあえて気にしないようにしていますよ。
差別したい人には勝手にさせておいたらいいだけですしね。
何よりスペイン人って感情の起伏が激しそうに見えて実は他人に対して攻撃的な態度をとるような人はかなり少ないですし、べろべろに酔っぱらって絡んでくるような人もそうそういません。
夜中のディスコとかに行くならまた変わってくるかもしれませんが、普通に暮らしていてアジア人だからと言って怖い目に合うようなことはまずありませんよ。
わたしがスペインで普段生活していてこれ差別かもと感じる瞬間
それではわたしが普段スペインで生活している中でこれ差別かもと感じた瞬間を紹介したいと思います。
・道を歩いていてじろじろ見られる
・子供の学校の集まりに始めて行った時などに周りの保護者の人から遠巻きに見られる
・スーパーなどでたまに店員さんに無愛想にされる
よくあるのはこんな感じのことなのですが、これくらいのことはおそらく欧米で暮らしている日本人の方誰もが経験しているのではないでしょうか。
差別されているというよりは警戒されているという表現の方が合うような場合もありますね。
そして逆にいうと日本で暮らしている欧米の人も似たような経験をしているのではと思います。
全く気にならないというわけではなくイラッとすることももちろんあります。
でも長く同じ場所で暮らしていると近所の人も慣れてくるのか変な視線を感じることも少なくなってきますし、だんだん自然とそこに溶け込んでいけるものだったりもしますよ。
日本人だというと安心してくれる人も多いが見た目ではわからない
スペインではアジア人はみんなもれなく中国人だと思われます。
どんな小さな町にも中国人のお店やレストランがあるくらい中国からの移民が沢山いるのに対し、観光地はともかく普通の町に住んでいる日本人は圧倒的に数が少ないのでアジア=中国となるのはまあ仕方ない部分もあるんですよね。
そしてスペインでは商売上手な中国人に仕事をとられたと感じている人も少なくありません。
元々の白人至上主義的な部分にプラスして、こういったこともアジア人、特に中国の人に対する不満につながっていたりもします。
なので中には日本人だというと一気に警戒感を薄める人たちもいます。
そのため近所づきあいやママ友づきあいはそんなに大変じゃなかったりもします。
ただ問題なのはスペインの人は目の前にいるアジア人が中国人か日本人かなんてまず判断がつかないということです。
スペインでは日本人でもある程度知り合いになった人以外からは中国人として扱われることがほとんどというのは、一応頭に入れておいたほうがいいかなと思います。
スペインのレストランやお店で日本人が差別されることはあるの?

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日本のニュースでフランスなどの欧州の国ではアジア人差別がひどいと話題になることも少なくないですよね。
“レストランでわざと悪い席に通される”や“ホテルなどで明らかに対応が悪い”といった体験談を耳にしたことがある人も結構いるのではないでしょうか。
そこでスペインにもこういった差別があるのかどうか、わたしの経験を紹介したいと思います。
9年近く暮らしてきてレストランで差別されたことはない
わたしはもう9年近くスペインで暮していますが、レストランでわざとよくない席に通されたことは今のところありません。
スペイン人の旦那と一緒に行くことが多いからかもしれませんが、1人でカフェに入った時でも普通にテラス席や空いている好きな席に通してもらえます。
また結婚する前アイルランドにワーホリで滞在していたり、ワーホリの合間にイタリアやフランスそれにベルギーなどを一人旅したりしていたのですが、どこの国でもレストランで嫌な目に合ったことはないです。
まあただ単に今まではラッキーだっただけかもしれないですけどね。
スペインでは何年か前バルセロナで観光客にわざと大きいサイズのドリンクを提供して代金を吊り上げるバルがあると話題になったことがあったのですが、それはアジア人だけでなく欧米から来た観光客も同じ被害にあっていました。
なのでスペインのレストランでアジア人だからといってあからさまに差別的な態度をとられるようなことは、絶対ないとは言いませんがかなり確率が低いのではと思いますよ。
スペインのホテルやお店で差別されることはあるのか
スペインのお店やホテルでアジア人差別があるのかどうかですが、確かにスーパーやその他ショップで店員さんの態度がぞんざいに感じることはこれまで何度もありました。
例えばレジに並んでいる中で自分にだけ“レジ袋いる?”ときいてくれなかったり、メンバーズカードについて説明してくれなかったりといったこともこれまでありました。
ただこういったことは見た目で“スペイン語話せなさそう”と思われやすいのと、スペインの人が英語が苦手なことも関係してるのではと思います。
アジア人だからというより外国人に対して一律で塩対応な店員さんもいますしね。
わたしの場合店員さんに対してイラっとした時は運が悪かったと思ってすぐに忘れるようにしていますよ。
日本人だと部屋を借りるのに不利になることはある?
これに関してはわたし個人で部屋を借りたことがないので何とも言えないのですが、スペイン人のオーナーにはできればスペイン人に部屋を借りてほしいと思っている人も一定数いるのは確かです。
またアパートを1人で借りる場合は雇用契約書が必要になることがほとんどです。
ただ留学生やワーホリの人が借りることが多い学生さん同士のシェアアパートなら探せばちゃんと部屋は見つかると思いますよ。
まとめ
スペインには残念ながら日本人やアジア人差別はありますが、さぼど気にならない程度のことであることがほとんどです。
イラッとすることはあっても、泣く子ど嫌な目に合うようなことはあまり起こらないのではないでしょうか。
お店でムカついた場合ははっきり文句を言ってあげるとおとなしくなることがほとんどなので、あまりにひどい場合は遠慮せずにクレームをつけるのもいいと思います。
道で変な人にあった場合はどういう素性の人かわからないので無視するのが安全でしょう。
とにかくせっかくスペインに来るならあまりアジア人差別について気にしすぎずに、旅行や生活を楽しんでくださいね。
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