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12か国での分割開催という今までにないスタイルで注目が高まっていた2020年のユーロカップでしたが、新型コロナウイルスがローろっぱ全体で深刻な被害をもたらしていることが原因で2021年の6月に1年延期されることがUEFAから正式に発表されました。
これはサッカーが国民的スポーツで2020年ユーロカップの開催国の一つでもあるスペインでも大々的に報道されています。
ただ人々の反応は延期は残念ではあるものの“こんな状況だとそりゃ仕方ないよね”というあきらめムードが強い感じになっています。
ユーロカップに限らずスペインでは色々なお祭りが軒並み延期・中止になって国民にショックが広がっています。
ここではユーロカップやお祭りなどの延期や中止情報をまとめていきますよ。
2020年6月のユーロカップが2021年6月に延期に
新型コロナウイルスが本格的にヨーロッパで流行りだしたころから、ちらほらと6月のユーロカップの開催を危ぶむ声が聞こえてきていました。
そしていよいよヨーロッパでの感染が深刻になった3月17日、UEFAが正式に2021年の6月までユーロカップの開催を1年間延期することを発表しています。
6月までに感染が収まっている見通しが経たないこともそうですが、まだ予選のプレイオフが終わっておらずそちらが開催できる状況じゃないのも大きいのではないでしょうか。
普通ユーロカップの延期なんてことになると大騒ぎになりそうですが、少なくともサッカー強豪国で開催国の一つでもあるスペインでは冷静に受け取られています。
というか感染者も死者もどんどん増えていっている状況で、みんなユーロカップについて気にしているような余裕がないというのが現状ですね。
この決定を聞いて日本は何が何でもオリンピックを予定通りやるといっているけど本当に大丈夫なのかどうか、ますます心配になってきます・・・。
スペインではセマナ・サンタやお祭りが軒並み中止・延期に
スペインではユーロカップだけでなく新型コロナウイルスが流行していることで重要なお祭りが軒並み延期になっています。
観光にも人気のものばかりなので、ここで合わせて紹介しておきますね。
セマナ・サンタのプロセシオンが中止に
スペインではイースターに当たるセマナ・サンタが重要な意味をもち、毎年3月か4月に盛大にお祝いされています。
セマナ・サンタでは教会が所有するイエス・キリストやマリア様の像を乗せたお神輿のようなものが町を練り歩くプロセシオンという行事が目玉になり、アンダルシア地方では特に盛大に行われることで有名です。
ただ新型コロナがはやり始めて学校が休校になった3月中旬に、プロセシオンを外のどの町よりも大切にしているセビリアがいち早く中止することを発表しました。
その後続いてマラガも中止を発表し、この流れがスペイン中に広がって行っています。
セビリアでは中止を聞いた人たちが号泣する姿もニュースで流れていて、この発表がどれだけのショックをもたらしたのか容易に想像できます。
ただ当時はアンダルシア地方ではまだ感染者数が多くなかったのですが、1週間たってアンダルシアでもどんどん増えてきている状況を見ると英断だったと思いますよ。
セマナ・サンタというはっきりと時期が決まった行事だけに延期することができなかったのが残念です。
セビリアの春祭りが9月に延期に
毎年セマナ・サンタの2週間後に開催されるセビリアの春祭りはスペイン3大祭りの一つです。
でも今年はこの春祭りが9月に延期になってしまいました。
セマナ・サンタのように中止ではなく延期なのがせめてもの救いですね。
9月はスペイン中が観光シーズンでもあるので、もしかしたら例年よりさらに沢山の観光客を集めることになるのではないかなという感じもします。
それに何より9月までには確実にこの新型コロナウイルスの被害が収まっていることを祈りたいですね。
まとめ
ユーロカップやお祭りの延期・中止だけでなく、スペインは今マドリードのプラド美術館・ソフィア王妃芸術センター・ティッセン=ボルネミッサ美術館が閉館になったりと新型コロナの影響がいたるところに出てきています。
市民は外出禁止でしかもこれがいつまで続くのかもわからず、また自分がいつコロナを発症してもおかしくない状況でもあり、不安な日々が続いていますよ。
本当に1日も早く状況がよくなることを願うばかりですね。
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