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日本にお正月やお盆などの伝統的な行事があるように、スペインにも色々な年間行事があります。
しかも伝統行事は地元の人たちが楽しむのはもちろん、観光でも人気を集めていますね。
スペイン旅行を計画している人の中には、ぜひ特別な行事に合わせて旅行日程を組みたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこでここではスペインのクリスマスやセマナ・サンタなどの伝統行事やお祭りなどについて詳しく紹介していきますよ。
スペインの伝統行事
まずはスペインの人たちが大切にしている伝統行事から見ていくことにしましょう。
1年を通して色々な行事があり、中には半分観光資源化しているものもあるんですよ。
ディア・デ・ロス・レジェス・マゴス(レジェス・マゴスの日)[1月6日]

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1年の中で一番最初にやって来る行事というと、1月6日のディア・デ・ロス・レジェス・マゴス(レジェス・マゴスの日)でしょう。
この日はこどものための日で、学校のクリスマス休暇の最後の日でもあります。
またスペインの街を彩るクリスマスのイルミネーションやイベントが見られる最後の日でもありますね。
この日に一体何があるのかと言うと、子供達のところに東方三博士(レジェス・マゴス)からプレゼントが届くんです。
スペインでは伝統的にクリスマスではなくこの日にだけプレゼントが届くことになっているんですね。
また前日の1月5日にはスペイン中どこの街でもカバルガタ・デ・レジェスという子供たちのためののためのパレードが開催され、レジェス・マゴスが台車の上から沿道に集まった人たちに向かってキャンディを投げていくというのがおなじみのイベントなんですよ。
この時期にお子さん連れでスペイン旅行するならぜひ参加してみてくださいね。
レジェス・マゴスの日についてはこちらの記事でもっと詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

セマナ・サンタ(イースター)[3月下旬もしくは4月上旬]

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セマナ・サンタはスペインのイースターにあたる行事です。
イースターは“春分の日の後にくる最初の満月の後の日曜日”なので毎年日にちが変わるのですが、スペインではその日曜日を最後の日にした1週間がセマナ・サンタ(聖週間)とされています。
2021年だと3月38日(日)から4月4日(日)までですね。
このように3月末から始まる年と4月上旬から始まる年が交互に来るようになっていますよ。
セマナ・サンタの期間は学校がその前の金曜日から10日間ほど休みになり、仕事はセマナ・サンタの週の木曜日から休みになります。
この週に何があるのかというと、各町の教会からプロセシオンという行列か出て街を練り歩くんですね。
プロセシオンの一番の目玉はイエス・キリストと聖母マリアの像を乗せた2台のお神輿のようなものです。
このプロセシオンの行事が最も盛んなのが南部のアンダルシア地方で、その中でも特にセビリアのプロセシオンは特に有名なんですよ。
この時期のセビリアやマラガにはスペイン中、ヨーロッパ中からプロセシオンを見に沢山の人が集まります。
ディア・デ・トドス・サントス(万聖節)[10月31日]

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10月31日は万聖節に当たるディア・デ・トドス・サントスです。
アメリカなど英語圏の国ではハロウィンで最近はスペインでも子ども達が学校に仮装して登校するのが定番になっているものの、伝統的にはこの日は日本のお盆にあたります。
きれいな花をもって、家族や親戚のお墓にお墓参りに行くんですよ。
この日の前後に子供向けのハロウィン関連の企画が開催されることはあるものの、年間行事の中でこの日だけは目だったイベントなどはなくのんびり過ごすことが多いです。
ナビダ(クリスマス)[12月25日]
12月25日のナビダ(クリスマス)とその前日12月24日の夜(ノチェ・ブエナ)はスペインの人たちにとって1年で一番重要な日です。
12月24日の夜には家族全員が集まって深夜まで豪華な夕食を食べ、25日はそのままのんびり過ごします。
ただクリスマスの前後、11月下旬から1月上旬にかけてスペインの街はクリスマス一色になり、様々なイベントが開催されます。
ここ数年でそれぞれの街が特に力を入れているのが街のイルミネーションです。
ただイルミネーションが点灯するだけでなく、マラガのように音楽にあわせた光のショーを行っているところも増えてきていますよ。
また教会や市庁舎などにはスペイン伝統のクリスマス飾りであるベレンが展示され、ほとんどの場合無料で公開されます。
そしてベレンなどを扱うクリスマスマーケットも出現しますが、これはマドリードのマヨール広場のものが一番有名ですね。
クリスマスとクリスマスイブは家族とのんびり過ごすスペイン人ですが、12月はみんなこぞって町に出かけクリスマス関連イベントを楽しみます。
クリスマスから年末年始にかけてはこの時期にしか見られないものが沢山あって、特に観光するのが楽しい時期の1つだと思いますよ。
スペインのクリスマスについてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

スペインのお祭り
次にスペインのお祭り=フェリアについても見ていきましょう。
スペインは各地で沢山のお祭りが開催されていて、しかもちょっと変わったものが多いのが有名ですよね。
ここではセビリアの花まつり・バレンシアの火祭り・サン・フェルミン祭りのスペイン3大祭りを中心に5つのお祭りを紹介しますよ。
セビリアの花まつり[4月中旬から下旬]

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日本でセビリアの花まつりとして知られるこのお祭りですが、正式な名前はフェリア・デ・アブリル(4月のお祭り)です。
毎年セマナ・サンタの2週間後から6日間にわたって開催されるのですが、どんなお祭りかと言うと食べて、踊る華やかで楽しくそして賑やかなお祭りです。
女性は子供も年配の方もみんなフラメンコの衣装で街に繰り出し、フェリアの会場にはカセタという飲食できる小屋や簡易遊園地が登場しますよ。
セビリアの人はもちろんスペイン全土から人が集まる、参加して楽しいお祭りの1つです。
バレンシアの火祭り[3月15日から19日]

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バレンシアの火祭りは3月19日のサン・ホセの日に合わせてその前から5日間行われるバレンシアを代表するお祭りです。
お祭りの目玉はお祭りの期間中通りや広場に登場するファジャスと呼ばれる巨大な人形です。
最終日に街の中でこのファジャスに火をつけて燃やすことと、前日に炎のパレードが行われること、さらにお祭り期間中爆竹が多用されることなどが“火祭り”と呼ばれる所以なんですよ。
お祭りの期間中はバレンシアの街で連日パーティーが行われ、郷土料理のパエリアなどを囲んで人々が楽しい時間を過ごします。
サン・フェルミン祭り(牛追い祭り)[7月6日から7月14日]

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サン・フェルミン祭りは日本では牛追い祭りとして有名ですよね。
7月6日から7月14日にかけてナバーラ州のパンプローナで開催されますが、7月7日から7月14日まで毎朝エンシエロと呼ばれるあの牛追いが行われます。
毎年テレビで牛追いの様子が生中継されるのですが、上下白の服に赤いスカーフを巻いた男性たちが牛に追いかけられて全速力で走っている姿を見るとやはり唖然としてしまいます。
この牛追いがあまりにも有名なのであまり知られていませんが、このお祭りでも大きな人形が登場し最後に火をつけられるんですよ。
毎年パンプローナだけでなく世界中から参加者が集まるこのお祭りですが、今のところまだお祭りの日の朝7時半までに牛追いのゲートに行けばすんなり参加可能なようですね。
ただ参加できるのは18歳以上の男性に限られています。
また走らずに見学だけもできるようですが、場所取りが大変でかなり朝早くから並ぶ必要があるので、早起き覚悟で参加してくださいね。
トマト祭り

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トマト祭りもスペインを代表する不可思議なお祭りとして日本でもよく知られていますよね。
スペイン語ではラ・トマティーナという名前なのですが、バレンシア州にあるブニョールという小さな町で8月の最後の日曜日に行われています。
ブニョールの町の規模から希望者全員を受け入れるのが難しく、トマト投げ終了後はすぐに街から出ないといけない決まりなのでラ・トマティーナに参加するためには事前に参加券やバスのチケットを購入する必要がありますよ。
このお祭り実は始まりからものすごく変わっていて、まずは広場に立てられた石鹸を塗りたくった棒に男性達がよじ登り棒の上にくくりつけられた生ハムをとるというイベントから始まります。
しかも群衆は棒に登る男性に水をかけたりして妨害してもいいことになっているというので衝撃ですよね。
そして誰かが生ハムをとったのを合図に号砲が鳴り響き、トマト投げが始まります。
トマト投げは1時間で終了になり、その後は仮設シャワーなどで体を洗えるようになっているようですよ。
世界でもトップレベルにmadなお祭りですが、参加したい人が沢山いる気持ちはわかるような気がします。
フェリア・デ・マラガ[8月15日から8月24日]

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最後に紹介したいのがマラガで8月15日から8月24日頃に開催される夏祭り、フェリア・デ・マラガです。
セビリアの花まつりの夏に開催される版という感じなのですが、年々参加者や観光客が増えて旧市街がものすごいお祭り騒ぎになっていますよ。
マラガの郊外にあるお祭り会場にはセビリアのようにカセタや簡易遊園地が登場し、子供から大人まで思う存分楽しめます。
夏に開催されるスペインのお祭りを探している方は、迷わずマラガに行ってみてくださいね。
伝統行事やイベントの期間にスペインを観光する時の注意点

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それでは最後にスペインの伝統行事やお祭りに参加する時の注意点を紹介しておきます。
ホテル等は早めに予約を
セマナ・サンタや有名なお祭りの時期は世界各地から観光客がやってくることもあり、どうしてもホテルの予約が取りにくくなってしまいます。
“このお祭りに参加するためにスペインに行くんだ”と考えている方は、最低でも半年くらい前から航空券やホテルを抑えるようにしてくださいね。
観光地の営業時間や入館時間が変更になっている可能性がある
お祭りやイベントが開催される期間は人気の観光地の営業時間が短縮されたり変更になったりすることがあります。
特にクリスマスと元旦はほとんどの観光地や日曜日に営業しているお店もほとんど全部閉まっています。
イベント時期に観光をする場合はいきたい観光地のホームページで開いている日や時間をチェックするようにしてくださいね。
人が多いのでいつも以上にスリ対策を
伝統行事やお祭りでいつも以上に人が集まると、どうしてもスリや置き引きもいつもより多くなってしまいます。
人混みの中を歩く時やバスや地下鉄を利用する時は貴重品が入ったバッグに注意しすぎるくらい注意しておくか、クレジットカードと少しの現金くらいしか持ち歩かないようにしておく方が安心です。
とくに最近牛追い祭り開催期間中のパンプローナの治安の悪化が問題になっています。
スリや置き引きだけでなく女性に対する犯罪が急増しているので、女性で牛追いを見学に行く方は特に注意しておいてくださいね。
まとめ
スペインは観光地が沢山あって1年中観光客でにぎわう国ですが、もし自分が旅行する時期にイベントやお祭りが開催されるならぜひ参加してみたいですよね。
常時とはちょっと違ったスペインの魅力に触れることができますよ。
イベントやお祭りがあるごとに街でパーティーを繰り広げる陽気なスペイン人たちに交じって、美味しい料理も堪能してくださいね。
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