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これからスペイン語を勉強してみようかなと考えている方は、スペイン語と英語は似ているのかどうかも気になるのではないでしょうか?
スペイン語と英語の文法が似ていると英語の知識を応用しながらスペイン語が勉強できるので、全く何も知らないところから勉強し始めるよりスムーズに学習が進みますよね。
ここでは現在スペイン在住で過去に英語圏にワーホリしていたことのあるわたしが個人的な意見を交えながら“スペイン語と英語は似ているのか?”、“スペイン語と英語の文法の主な違い”、それに“日本人には英語よりスペイン語の方が簡単に感じる理由”などを紹介していきますよ。
スペイン語と英語は似ているのかどうか
まずスペイン語と英語は似ているかどうかなのですが、正直似ていると思います。
うちのスペイン人の旦那に聞くと“スペイン語と英語は全然似ていない”と答えますし、スペイン人は日本人のように英語が苦手な人が多かったりもするのですが、日本人のわたしから見るとスペイン語と英語はそっくりと言っても差し支えないくらいですよ。
単語も文法も似ている
英語とスペイン語は似ている単語も多ければ、文法も共通するところが多いです。
文法で細かい違いもいくつかあるものの、英語からスペイン語やその逆なら単語を置き換えていくだけである程度意味が通じる文章になります。
日本語と英語だと単語を並べる順番がそもそも違うので、絶対にこんな風にはいきませんよね。
そのため英語が得意な人はスペイン語の勉強を進めていきやすいはずですよ。
スペイン語と英語の文法の違いは?
スペイン語と英語は似ているとは言うものの、英語の文法よりスペイン語の文法の方が複雑です。
ここではスペイン語と英語の文法の大きな違いをまとめていきますよ。
スペイン語は主語によって動詞の形が変わる
スペイン語を勉強していて一番難しいと感じるのが動詞の活用です。
スペイン語はなんと主語によって動詞の形が変わるんです。
食べるという意味のcomerを例にしてみると、
Yo(わたし) como
Tu(あなた) comes
Usted,El,Ella(あなたの尊敬語、彼、彼女) come
Nosotros(わたしたち) comemos
Vosotros(あなたたち) comen
になります。
ややこしいですよね。
しかもこれは現在形なので過去形や未来形など違う時制になるとまた活用が変わり、しかもスペイン語は過去形が2種類あったりと動詞の時制も英語より多いです。
スペイン語の動詞の活用はある程度規則があるものの、英語と同じようによく使う動詞ほど不規則活用だったりもするので慣れるまでは苦労するかもしれないです。
スペイン語は主語を省略する
英語の文には基本的に絶対に主語で省略されるのは稀ですが、スペイン語では逆にほとんどの場合主語を省略します。
これは動詞が主語によって変わるので、わざわざ主語を言わなくても誰のことを話しているかわかるからですよ。
スペイン語は名詞に性別があり形容詞にも男性形と女性形がある
スペイン語の名詞には性別があり女性名詞と男性名詞に分かれています。
女性名詞と男性名詞の見分け方は簡単で、少数の例外をのぞいてoで終わるのが男性名詞でaで終わるのが女性名詞です。
また子供や動物など性別があるものの名前の場合、例えば男の子はniñoで女の子はniñaというように同じ同士でも性別によって語尾が変わります。
そして女性名詞か男性名詞によって形容詞の形が変わります。
小さいという意味のpequeñoという形容詞で見てみると、libro(本:男性名詞)につける時はpequeño、manzana(りんご:女性名詞)につくときはpequeñaになります。
名詞と形容詞の使い分けは動詞の活用程はややこしくはないものの、英語よりスペイン語の文法の方が複雑な大きな理由の一つになっています。頭ではわかっていても話す時に間違うことも多いんですよね。
スペイン語は名詞の後ろに形容詞を置く
英語はpretty catsのように名詞の前に形容詞を置きますよね。
これは日本語と英語の数少ない文法の共通点の一つでもあるのですが、スペイン語ではこれが逆になり名詞の後に形容詞がきますよ。
スペイン語は平叙文と疑問文の形が同じ
YesかNoかで答える疑問文の形なのですが、英語だと
平叙文 You like cats.
疑問文 Do yo like cats?
というふうに形が変わりますね。
でもスペイン語の場合は
平叙文 Te gusta los gatos.
疑問文 ¿Te gusta los gatos?
というようにクエスチョンマークがつくだけで単語の並びは変わりません。
ただ発音する時は疑問文だと英語のように語尾を上げるようにしますよ。
日本人には英語よりスペイン語の方が簡単に感じる理由
例えスペイン語の文法が英語より複雑であったとしても、日本人には英語よりスペイン語を簡単に感じる人が多いと思います。
ここからはわたしが実際経験したことを基にその理由を説明していきたいと思います。
母音が一緒で発音が楽
スペイン語は母音がa、e、i、o、uの5種類だけで、日本語の あ・い・う・え・お と同じです。
なのでスペイン語はいくつかの例外を除いてローマ字読みで意味が伝わります。
スペイン語がまだほとんど話せない時にスペイン語しか話さない義父にスペインの新聞の記事を読み聞かせてみたことがあるのですが、十分意味が分かると言っていました。
もちろん読んでいたわたしは何が書いてあったのか全く分かっていなかったにもかかわらずです。
英語は何年も何年も勉強して文法や単語について結構知識があっても、発音がダメで伝わらないことがそれまでかなりありました。
英語は母音が26種類もあり日本語にない音も多いので、発音がとにかく難しく感じてしまいますよね。
でもスペイン語はちょっと勉強しただけで、簡単な文だけでも結構会話が通じます。
そしてこの“やった!通じた”という経験がかなり励みになるので、勉強するモチベーションが続くきます。
英語の勉強で文法や単語の暗記は結構得意だという方にとっては、スペイン語の文法はそこまで難しくはないと思います。
そして文法を身につけて話をすると、ローマ字的な発音でしっかり通じるというのはわたしたち日本人にとって大きなアドバンテージですよ。
これからスペイン語を勉強しようと考えている方へ、わたしが実際に使っていたおすすめの参考書をまとめた記事もあるのでぜひチェックしてみてくださいね。

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まとめ
スペイン語を勉強しようかなと考えている方のために、スペイン語と英語の違いについて簡単に説明しました。
スペイン語と英語はかなり似ているので、テキストなどを使ってある程度自力で勉強することもできるはずですよ。
実際わたしはほとんど独学でスペイン語を身につけました(まだ足りないところもありますが)。
発音が似ていて口に出した時に通じやすいというのは勉強する上でかなりの利点になるので、数ある外国語の中から勉強するのにスペイン語を選ぶのはおすすめですよ。
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