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スペインの平均寿命は2017年のデータで83.33歳になっていて、日本の84.10歳に迫っています。
それどころかこのまま行くとあと20年程で日本を追い抜くのかといわれているくらい長寿の国なんですよ。
しかも現地で生活していると生き生きして活動的なお年寄りが多い印象を持ちます。
ここではわたしなりにスペインが元気に長寿な理由を考察していきたいと思います。
わたしが考えたスペイン人が長寿でしかも元気なお年寄りが多い理由
元気に年を取ることができるのって理想ですよね。
スペイン人はお酒もたしなむ人が多いしタバコを吸う人も多いです。
なのになぜこんなにも元気に長寿なのか、可能ならぜひその理由を知りたいですよね。
地中海の健康的な食事
世界でも地中海沿岸のオリーブオイルをたっぷり使う食事は健康にいいと言われています。
実際イタリアやフランスなどの他の地中海の国も長寿国ですよね。
スペインは特にバターが嫌われていて、パンにもエクストラバージンオリーブオイルをかけて食べます。
また温暖な気候で野菜やフルーツの種類が豊富で、値段も日本とは比べ物にならないくらい安いんですよね。
タンパク質では豚肉がよく食べられますが、魚、特にイワシなどの青魚も好んで消費されています。
さらに世界でイタリアに次いでファーストフードの消費量が少ないという調査結果が出されたこともあります。
体にいいものをバランスよく食べるという食習慣はやはり健康的に長生きできる大きな秘訣の一つなのではないでしょうか。
家族の中で重要な役割
スペインのお年寄りは家族の中で重要な役割を担うことが多いです。
共働きの家庭がほとんどなので、子供ができると実家の両親や義両親に赤ちゃんや子供の世話を任せるのが常識になっているんですね。
うちの子供たちがまだ小さかった頃、午前中公園に行くと周りで遊んでいる子供たちは殆どがおじいちゃんやおばあちゃんと一緒でした。
スペインのお年寄りは孫疲れなんて言ってられないくらい子育てで重要な役割を果たしています。
そのため必然的に行動もアクティブになり、若々しい人が多いのかなと思っています。
散歩や人とかかわるのが好き
スペインのお年寄りは散歩をしたり広場や公園で仲間と集まっておしゃべりするのが好きです。
家でじっとしている人は本当に少なくて、お年寄りが集まって時間を過ごせる公的施設なども点在しています。
年をとっても散歩と日向ぼっこを日課にして、しかも人とかかわるのが好きというのも心身ともに元気でいられる秘密なのではないでしょうか。
医療制度がしっかりしている
スペインの医療制度はしっかりしていて、しかも公立病院や診療所は全世代が無料で利用することができます。
病院の数が少なくいつも混んでいるという難点もあるのですが、お医者さんと看護師さんのレベルは高く海外で活躍する人も多いです。
収入に関係なくいつでも必要な時に病院にアクセスできる制度と、レベルの高いスタッフによって高度な医療が提供されている点も平均寿命にいい影響を与えているでしょう。
まとめ
スペインでは日本に負けないくらい高齢化が進んでいて、認知症になる人の数も多い方の国に入ります。
でも年を取ったことを悲観するような人は少なく、みんな自分なりに日々の暮らしを楽しんでいるように見えます。
うちの旦那のおじさん・おばさんたちもそれぞれに体の不調を抱えながらも、それでもおしゃれでパワフルな人ばかりですよ。
わたしもスペインのお年寄りのように老いを受け入れそれでも楽しみを忘れない素敵な年の取り方をしたいなと思います。
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