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スペイン語を公用語にする国は世界で20か国ほどありますよね。
スペインの公用語ももちろんスペイン語ではあるのですが、でも州の公用語を合わせると実は他に5つもあるんです。
なのでスペイン語の習得のためスペイン留学を考えているという場合、スペイン語が公用語でない週に行ってしまうと日常生活で戸惑ってしまう可能性もあるんですよ。
そこでここではスペインやスペインの各州の公用語について詳しく紹介していきたいと思います。
スペインの公用語

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初めのところでも言った通りスペインの国としての公用語はスペイン語です。
ところでスペイン語を意味する単語が2つあるのをご存知でしょうか?
・Español(エスパニョール)
・Castellano(カステジャーノ)
ですね。
両方とも間違いなくスペイン語の意味でスペインでも両方使われますが、微妙に意味合いが違うので紹介しておきたいと思います。
まずEspañol(エスパニョール)は世界中で話されるスペイン語がもれなくこれに該当します。
スペインで話されるスペイン語とラテンアメリカで話されるスペイン語は単語や表現それに発音等に若干違いがあるのですが、どれもまとめてスペイン語になります。
一方Castellano(カステジャーノ)はスペインで話されているスペイン語を指します。
Castellano(カステジャーノ)の語源は今のスペインを今の形で統一したカスティーリャ王国です。
当時スペインにはカスティーリャ王国の他にアラゴン王国やレオン王国などいくつかの小国がひしめいていたのですが、最終的にカスティーリャ王国とアラゴン王国が中心となり統一国家を形成しました。
統一後カスティーリャ王国で話されていた言葉(訛り)がスペイン全土で使われるようになり、これを特にCastellano(カステジャーノ)と呼ぶようになったんですよ。
今でもスペインでは言語を表記する時Español(エスパニョール)よりCastellano(カステジャーノ)が使われることが多いです。
スペインの州の公用語

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それでは次にスペインの各州の公用語を紹介していきます。
スペイン語以外の公用語を定めている州があるのも、スペインが統一される前にはイベリア半島に沢山の小国が存在していたことに関係しています。
当時その地方で話されていた言葉は完全に忘れ去られることなく現在まで受け継がれているんですね。
スペインの5つの州の公用語
スペイン語に加えて州独自の公用語を持つ州とその言語はこちらです。
・カタルーニャ州 カタルーニャ語、アラン語
※カタルーニャ語はバレアレス諸島でも公用語に指定されている
・ヴァレンシア州 ヴァレンシア語
・ガリシア州 ガリシア語
・バスク州・ナバーラ州 バスク語
これらの州では公立の学校でスペイン語ではなく州の公用語で授業が行われるなど、その土地独自の言葉をより大事にしている傾向があります。
ただ現地の人は州の公用語に加えて国の公用語であるスペイン語も話せる人がほとんどですよ。
日常でスペイン語がほとんど話されない地域も
上であげた州のうちカタルーニャとガリシアでは特に日常生活でスペイン語よりカタルーニャ語とガリシア語が主に使われています。
カタルーニャはスペイン各地から仕事などで移り住む人が多いので一見スペイン語を使う人の割合の方が多く見えるのですが、カタルーニャ地方で生まれ育った人はスペイン語は知っていてもほぼカタルーニャ語しか使いません。
カタルーニャ州の州都バルセロナは日本のみならず世界中でスペイン留学の行き先として人気ですよね。
バルセロナの外国人向けの語学学校でスペイン語のレッスンを行っているところは、もちろんカタルーニャ語ではなくスペイン語でスペイン語の授業が行われています。
ただ街では基本的にカタルーニャ語が使われ、標識などもカタルーニャ語とスペイン語が併記されていますがカタルーニャ語が先にきます。
スペイン留学でスペイン語漬けの生活を送りたいと考えている方は注意しておいてくださいね。
まとめ
スペインの17の州のうち6つの州でスペイン語以外にその州独自の公用語が定められているんですね。
しかもこれ以外にも正式に公用語として定められてない言語まであったりします。
わたしが暮らしているのはマドリード州で前に住んでいたのはアンダルシア州なのでスペイン語しか知らないのですが、もしこれから外の地域に住むことになったら州の公用語も覚えないといけなくなるのかなとちょっと心配になったりもします。
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