2021年1月9日スペインのマドリードが歴史に残る記録的な大雪に見舞われました。前日の午前中からずっと雪が降り続いていたのもあり、朝起きたらこの写真の通り家の周りが完全に雪に覆われていました。
マドリードは冬かなり寒いものの雪はめったに降らないんです。さらにパラパラ雪が舞うみたいなことはあっても積もるほどふるなんてまずないんですよね。前回マドリードに雪が積もったのは1971年らしく、まさに50年ぶりの積雪になりました。
雪の上を散歩する人たち
街が雪で覆われた今日の朝、うちの近所では沢山の人が雪の上の散歩を楽しんでいました。なにせめったにないことなので、特に子ども達はめちゃくちゃはしゃいでましたね。
家も家族で散歩に出たのですが、うちの子達も全身雪だらけになるまで遊びまわっていました。
コロナで州をまたいだ移動ができなくなった関係で例年のように年末年始に出歩けなかったマドリードの人たちにとっては、いい気分転換になった面もあったんじゃないかなと思います。
マドリードは雪で完全に封鎖される
近所を散歩するには楽しい雪ですが、ここまで積もるともちろん色々な問題も発生します。まずマドリードの街は雪で完全に封鎖されてしまいました。
マドリード発着の飛行機と新幹線共にすべてキャンセルになっています。
道路の除雪が間に合わないため州政府は車で外出しないように市民に呼びかけ、外出も控えるようにアナウンスしています。わたしが住んでいる町でも今日は市バスが完全運休になっていて、走っているのはパトカーか救急車くらいになっています。
幹線道路で立ち往生して動けない車も
昨日の夜の段階でマドリードに繋がる幹線道路が次々と雪で通行止めになりました。しかもマドリード周辺の道路では何十台もの車が雪で動けなくなって立ち往生しているようです。
マドリードへ向かっていたトラックもパーキングエリアで足止めされ、前にも後ろにも動けなくなっています。このまま道路の封鎖が続けば、スーパーなどで食料品などが不足しないか心配です。実際薬局ではいつもある配送がストップして注文した薬が届かない状態のようでした。
ガス・電気・水がストップした町も
マドリードと同じように雪が積もったお隣のカスティーリャ=ラ・マンチャ州では、電気とガスと水が止まったうえに外い買い物にも行けなくなった町もあるようです。水もなければ暖房もないとなると相当厳しい状況だと思われます。
月曜日と火曜日が休校に
マドリードは1月10日までが冬休みで11日の月曜日から学校が再開する予定でした。小学生の娘はこの日を楽しみにしていたのですが、この大雪によって月曜日と火曜日の休校が発表されました。
ということは火曜日までこの車が走れないような状態が続く可能性があるってことなのかなと、やや不安を覚えています。幸い大雪になるという情報だったんで昨日多めに食料を買っておいたのですが、火曜日以降またスーパーがものすごく混むんじゃないかとちょっと憂鬱です。
まとめ
雪で遊ぶ一般の人と対照的に、マドリード州知事や市長は相当この状況を憂慮して軍に除雪作業の支援を要求しています。
ニュースで見ると痛ましいことに各地で数名犠牲者も出ているようですね。
マドリードやカスティーリャ=ラ・マンチャ州にお住いの皆さん、くれぐれも気をつけましょう。
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