祝世界遺産登録!マドリードのレティ―ロ公園の見どころと散策レビュー

スペインの首都マドリードにはこれまで世界遺産がなかったのですが、2021年ついにレティ―ロ公園とプラド通りが世界遺産に登録されました。

レティ―ロ公園はこれまでも人気の観光スポットでしたが、世界遺産登録を機にぜひマドリード観光の合間にレティ―ロ公園を散策してみたいと考える方はさらに増えるのではないでしょうか。

そこでここではレティ―ロ公園の見どころやわたしが実際に散策した時の様子等を紹介したいと思います。

レティ―ロ公園について

まずレティ―ロ公園について簡単に概要を見ていきましょう。

レティ―ロ公園(Parque de El Retiro)はマドリードの中心部、プラド美術館やアルカラ門のすぐ近くにある緑豊かな公園です。

敷地面積が125ヘクタール(東京ドーム27個分)ととにかく広く、公園内を隈なく散策しようとすると半日くらいはかかるでしょう。

園内にはいくつもの庭園があり、また散策道のあちこちにスペインに所縁の深い人や国に捧げるモニュメントや噴水等が点在しています。

公立図書館やかつてレティ―ロ公園にあった動物園の跡地があるほか、クリスタル宮殿などスペイン建築にも触れることができますよ。

そしてやはり一番の見どころはやはりアルフォンソ12世のモニュメントがそびえるため池でしょう。時間がない方はここだけでもご覧になる価値があると思います。

公園内にはため池が多いからかカルガモやアヒルそれにカメなど水の近くで暮らす動物たちの姿もいたる所で見かけます。

また観光地であるのと同時にマドリードで暮らす人たちの憩いの場でもあります。天気のいい日は日陰にシートを敷いてのんびりしている人がそこら中にいる他、ジョギングやスケートそれにスケボーなどを楽しんでいる人たちもたくさん見かけます。

アルフォンソ12世のモニュメントの近くにはイカリングのサンドイッチやスパニッシュオムレツなど、スペインの庶民の味をお得に楽しめるバルのような所が沢山あるので昼食がてら寄ってみるのもいいのではないでしょうか。

レティ―ロ公園の散策レビューと見どころ

それではここからわたしがレティ―ロ公園を散策した時の様子を紹介していきます。

レティ―ロ公園の入り口はたくさんありますが、アルフォンソ12世のモニュメントを見に行く場合アルカラ門のすぐ傍にあるゲートから入場するのが便利です。

この地図の赤いマークのところですね。

ゲートからまっすぐのびる道を歩いていくと、すぐにアルフォンソ12世のモニュメントが見えてきますよ。

大きなため池には貸しボートが行きかい、カルガモが優雅に泳いでいます。モニュメントの中に入ることもでき、写真のように階段にはのんびりと休憩する人たちが沢山座っています。

真夏の昼間に行ったためものすごい日差しでしたが、水辺の効果かどことなく涼しげでした。

そしてアルフォンソ12世のモニュメントに続くレティ―ロ公園の見どころは、こちらのクリスタル宮殿です。

こちら1887年に建てられた全面ガラス張りの宮殿で、スペインを代表する鋳鉄建築のようですね。

日の光に照らされてキラキラ輝く外観は優美で可憐な印象でした。

そしてこの宮殿、中に入ることもできます。

ガラス張りなだけあってかなり暑かったですが、天井越しに見える空がとてもきれいでした。

床には遺跡のようなモニュメントがいくつも展示されていましたよ。また奥の階段を降りたところにトイレもありました。

クリスタル宮殿のすぐ近くにある公園内のもう一つの宮殿、ベラスケス宮殿は現在ソフィア王妃芸術センターの分館になっていて、期間限定の特別展が開催されています。

わたしが行った時は名前は忘れてしまったのですが、スイスの画家の作品が展示されていました。

木枠から外されたキャンバスがのれんのように無造作にいたる所にかけてあり、とても現代的な雰囲気でした。無料で見学できるので、もし何かの特別展が行われていたらぜひ覗いてみてくださいね。

この後バラ園に向かうことにしました。

途中で出くわしたこの堕天使の噴水も公園の見どころの一つです。

そしてこちらがバラ園ですね。

残念ながら時期的に一番の見ごろというわけではなかったのですが、それでも色とりどりの沢山の品種のバラを見ることができました。春の終わりから初夏に来れば、庭園がバラの花で埋め尽くされてさぞかしきれいでしょうね。

そしてこの後さらに歩き古典主義庭園であるセシリオ・ロドリゲス庭園にも行ってみました。

なんとここではクジャクが沢山放し飼いにされています。

見にくい写真で申し訳ないです。

他にもビバセス庭園やフランス庭園などがあるのですが、この日はもう十分すぎるくらい歩いたためまたの機会にすることにしました。

帰りの門に向かうまでにも、沢山のモニュメントや子供用の遊具があるスペースに沢山出くわしましたよ。

こちらは歴史を感じさせる建物を利用したマドリードの公立図書館

こちらは漁師の家です。

2時間以上歩きましたが、見ることができたのはレティ―ロ公園全体の半分から5分の3くらいだったと思います。本当に広くて驚きました。

マドリード観光の時間が限られているとレティ―ロ公園に何時間も使えないこともあると思います。そんな時はアルフォンソ12世のモニュメントとクリスタル宮殿だけでも見学してみてくださいね。

まとめ

わたしはマドリード近郊に住んでいてマドリードの街には昔観光に来た時も含めて何度も行っているのですが、なぜかこれまでレティ―ロ公園には行ったことがありませんでした。

ただ今回行ってみてびっくり。緑が多く清々しい中にも歴史的な雰囲気が漂う公園は本当に散策するのが楽しく、子ども達も夢中で散歩を楽しんでいましたよ。

全体を見てまわるのはなかなか大変かもしれませんが、マドリード観光の合間にぜ一度少しだけでもこの新しい世界遺産を訪れてみてくださいね。

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