スペインにはトゥロンを始めとしたクリスマスの時期に食べる伝統的なお菓子が沢山あります。
その中に
・ポルボロン
・マンテカオ
・ロスコ・デ・ビノ
がありますが、正直この3つのお菓子形が多少違うだけで食べてもあまり違いが分からないんですよね。
これまで勝手に地域によって呼び方が違うのかなと思っていたのですが、スペイン人の義理母がそれぞれの違いを説明してくれました。
ここではこの3つのお菓子の違いを皆さんにシェアしたいと思います。
ポルボロン・マンテカオ・ロスコ・デ・ビノの違い
さっそくポルボロンとマンテカオそれにロスコ・デ・ビノの違いについて見ていきたいのですが、そもそもこれらのスペインのお菓子についてあまりよく知らない方も多いでしょう。
この3つのお菓子は全て小麦粉とアーモンドの粉末とお砂糖を練ってオーブンで焼き上げたもので、甘くて若干モサモサした口当たりでお腹にずっしりたまるのが特徴です。
あまりおいしくなさそうな説明になってしまいましたが、スペインらしい素朴で自然な味わいで1つ食べたら次から次に食べたくなる不思議な魅力があります。
クリスマスの時期にはスーパーやパン屋さん等で量り売りされていますが、3つを食べ比べてもあまり違いが判りませんしスペイン人でも何がどう違うのか知らない人が多いんですよ。
ポルボロン
まずスペイン土産としても人気のポルボロンですが、3つのお菓子の中で唯一一年中スーパーで見かけます。ただ普段はパック売りなのですが、クリスマスの時期はより伝統的な形式で1つ1つ分けてマンテカオやロスコ・デ・ビノとともに量り売りされています。
ポルボロンは小麦粉とアーモンドとお砂糖のつなぎにオリーブオイルとともにマンテカと呼ばれる豚のラードが使われています。
これはマンテカオも同じなのですがポルボロンはマンテカオよりアーモンドの粉末の割合が多いとのことです。
形は楕円形のことが多くなっています。
マンテカオ
次にマンテカオですが、マンテカオもポルボロンと同じく小麦粉とアーモンドとお砂糖のつなぎにオリーブオイルとマンテカという豚のラードが使われています。
マンテカが使われているのがマンテカオの名前の由来ですね。
マンテカオとポルボロンは本当に食べても全く違いが判りませんが、マンテカオはポルボロンよりアーモンドの粉末の割合が少ないとのことです。
お土産としてはポルボロンの方が良く名前が知られていますが、スペイン国内(アンダルシア地方)ではマンテカオの方がより一般的だったりします。
見た目もポルボロンとほとんど変わりませんが、楕円形でなく円形になっていることが多いです。
ロスコ・デ・ビノ
最後にロスコ・デ・ビノですが、ロスコ・デ・ビノは小麦粉とアーモンドの粉末とお砂糖のつなぎにオリーブオイルと白ワインが使われています。
他の2つと味はほとんど変わらないのですが、ラードが使われていない分若干あっさりしていて表面の触感がやや硬めになっています。
形は“ロスコ”の名前通り真ん中に小さな穴が開いたリング状になっていますよ。
まとめ
今回はスペインを代表するクリスマスのお菓子である、ポルボロンとマンテカオそれにロスコ・デ・ビノの違いについて紹介しました。
この3つのお菓子を手作りしたこともあるというスペイン人の義理母に聞いたので、おそらく合っているんじゃないかなと思います。
マンテカオとロスコ・デ・ビノは本当に11月から1月上旬しか売られていないので見かける機会は少ないかもしれませんが、運よく3種類とも見つけたらぜひ試しに食べ比べてみてくださいね。
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